年上彼女とみつはしくん (ページ4)

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出会い② ページ4

「こんなん…たいしたこと…ねーよ」

男の子はあろうことか、すぐにうつ伏せから仰向けになり、ぴょんっと立ち上がった。

「な？ほら、この通りピンピンしてっから。心配ご無用」

「え、でも、血、出てるし…ちゃんと手当しなきゃ！あ、ほら、うちすぐそこだから！待ってて！ね！？」

なぜとっさにこんなセリフが出たのかわからないけど、私は高校生を壁側にもたれかけさせると、急いですぐそばの自分のマンションに行き、救急箱をとってきた。

すぐに消毒をつけた脱脂綿を取り出して手当した。

「うわー、痛そうー…大丈夫？」

「…だ、大丈夫だって…」

そう言うけど、おでこは切れてるし、片目も殴られたのか紫色になってパンっパンに腫れてるし…
あれ？この子、暗くてよくわからなかったけれど、よく見たら金髪なのね…

満身創痍の男の子に絆創膏まで貼ってあげた。
見ず知らずの子にここまでやるなんて普通はないと思うけど、あのままほっとくのも夢見が悪いと思ったし、結局は私の自己満よね。

「ほんとに、もう大丈夫？」

「あぁ、わりーな、助かった」

男の子は、無理やり作ったような笑顔で立ち上がると、フラフラと帰っていった。

「だ、大丈夫かな、ほんとに…てか、なにがあったのよ…」

この辺、物騒なのかな…ただの高校生の喧嘩とかなら、いいけど…

それにしても、結構背が高かったなぁ～、どこの学校なんだろう？せめて名前くらい聞けばよかったかな？