猪達の恋模様4

番外編 : バレンタイン炭治郎2 ページ49

素顔が外気に触れてヒヤッとする



被り物をしてないとこんなに寒いんだ



炭治郎は素顔のAを覗き込む

炭治郎と目があった…



炭治郎「A、あーんってして」
A「あー？」



炭治郎に言われるまま素直にあーんっと口を開けるA



何かを口の中に入れられた



…？


口をあけたまま炭治郎をみるA



炭治郎「あははっ、口閉じて食べて」
A「ん〜」



口をあけたまま動かなかったAが可笑しくて笑う炭治郎


言われた通りAは口を閉じて入れられたものを探るようにモゴモゴする



あ、ちょこれーと…



A「ちょこれーとだ…」
炭治郎「こんな珍しいお菓子を俺だけ食べるのもな〜っと思って…俺の食べかけでごめんな」



炭治郎は貴重なチョコレートをAと分け合いたい気持ちがあったが、直接言っても断られるだけと思い、食べかけではあるがAにあげた



A「ううん。優しいね、炭治郎」
炭治郎「寒いだろ、被りなおしたらどうだ？」



鼻の頭が寒さで赤くなっていることに気づいた炭治郎はAの頭に乗っけただけの猪を下げた



A「ありがとう、炭治郎」
炭治郎「あぁ、こちらこそありがとう！」



炭治郎によって今日もほわほわしたAであった

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