猪達の恋模様

28話 ページ29

伊之助「この辺はいっぱい転がってるぞ！…あった！」
A「おぉ…」
伊之助「ツヤツヤのどんぐりだ！」
A「ここにもっ、いっぱいあるね」


伊之助とAはツヤツヤのドングリを拾い集める


A「これ、炭治郎と善逸と禰豆子にもあげよう」
伊之助「あ？………」


伊之助の手からボロボロと拾ったドングリが落ちる


A「伊之助っ、どうしたの」


Aは伊之助に駆け寄った


伊之助「…………ヴーーー！！！」
A「伊之助？どうしたの…」
伊之助「なんでだよっ！」
A「え、何が？」
伊之助「なんで権八郎と紋逸にあげるんだっ」
A「いっぱい拾ったから……あげようかなって……ツヤツヤでキレイだから」


Aは深い意味は無く、沢山キレイなドングリを拾った為あげようと思っただけ


伊之助「グルルゥ……」
A「どうして怒ってるの？」
伊之助「………お前が炭治郎や善逸といるとここが痛い」
A「え、…痛いの？大丈夫？」


よしよしと胸辺りを撫でるA
そしてほわほわする伊之助


伊之助「ほわほわ……」


伊之助はAに近づき猪を被ったまま自分の頭をAに擦り付ける


A「…？」


大人しくされるがままになるA
チクチクする…ちょっと痛い

伊之助はAの周りをぐるぐる回りながら頭を擦り付けている

そこにたまたま2つの影が見守っていた


善逸「何してるんだ伊之助は…」
炭治郎「うーん、きっと動物がやるような自分の匂いをつけてるみたいな感じじゃないか？」
善逸「あんなにAちゃんにくっついて羨ましい…」
炭治郎「俺達も下手な事出来ないな。善逸は特に気を付けろよ。伊之助にいつか噛まれるぞ」


伊之助とAはこの気持ちにまだ気付かない

その後炭治郎と善逸と禰豆子はAからツヤツヤのドングリを貰ったのでした

29話→←27話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す