夜まで時間がある ページ13
しばらく笑った後、お互い身支度をして食事を頂く
まだ鎹鴉から何も伝令も鬼の情報も来ない
山をいくつか超えて情報収集…と考えていると
隣で茶を飲む男が静かに喋りだす
「まだ昼だ」
『はい』
「夜までまだ時間がある」
『はい』
そして沈黙。昼だからなんだと言うのだ
言葉に主語が無さすぎると少しむず痒い思いで男が何を言いたいのかを必死に考える
まだ昼。昼を主張している…
昼に何かあるのか…昼にこだわる…
昼でしか出来ないなにか…
昼にしか出来ないこと。夜に出来ない、または行けないこと。
黙って考えていると男が羽織を着て立ち上がる
「甘味を食べに行くぞ」
そう言ってスタスタと部屋を出て行った
『…いや、言葉が足りなさ過ぎるッッ!!!』
思わず声に出してわっと頭を抱えた
急いで追いかける少女と先をゆく男
心做しか男の顔は満足気だ
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←ゆっくりでいい
9人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しづ(プロフ) - 、さん» 外したつもりが出来てませんでした…ありがとうございます! (2019年12月15日 16時) (レス) id: 14c6efd9bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しづ | 作成日時:2019年12月15日 14時