愛おしい ページ45
トントントンと何かを切る音
時々カチャカチャとゆう音もする
うっすら目を開けると抱き締めていた少女は居なくなっていて驚いた
いつの間に抜けたんだと不死川は目を見開く
俺を起こさずにどうやって抜けたんだ
あの少女は忍びかなにかなのか
あほな考えを直ぐに捨て
のそのそと起き上がり台所に向かう
少女は割烹着を着て料理をしている
俺に気付くと手を止め
おはようございます!と笑う
自分も頬を緩めおはようと言う
そして少女は満足気な顔をした後
また料理に取り掛かる
近くによりじーっと見つめていると
そんなに見られると穴が空いちゃいますよと
少女は茶化す
無意識に少女を眺める癖をやめないとなと思いながら厠に向かい用を足し、井戸に向かい水を汲み、顔を洗う
馴染んでしまっているが少女と出会ってまもないのだと少しニヤけながら思い出す
さて、今は昼頃だ
今でかければ三時頃には宇髄の屋敷につくだろう
さぁ、頭の中で計画は立てた
あとは少女に伝えて出かけるだけだ
だがそれより腹が減った
中に戻るともう出来上がっていて
少女はさ、食べましょ。と割烹着を脱ぐ
いただきます
今日も相変わらず美味しい
前を見れば可愛らしい少女
幸せだとご飯を頬張る
『今日は何しますか?お散歩しますか?
それとも近所の子供と遊びますか…!』
最近毬が熱いんですよ〜!!と盛り上がる少女
「今日は人に会いに行ってくる」
そう言うと少女は驚いていた
なぜ驚くんだと俺も驚く
『実弥さん…誰に会いに行くんですか…!』
俺にだって友達…いや、同僚がいるのだと伝えると納得したようだ、友達がいないと思われていたらしい
「だから今日は一緒に居られない」
そう伝えると
少女は残念そうにしたあと、すぐにぱっと顔を上げてお土産お願いしますね!とケラケラ笑う
あぁ、と少女と約束するとまた飯を食べ始める
そして少し食休みした後
外出用の着物に着替え、行ってくると少女に声をかける
少女は駆け寄ってきて
行ってらっしゃいと微笑んでくれた
「すぐ戻る」
そう言って少し微笑み
扉を閉めると
宇髄の屋敷に向かう
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花帆 - 完結おめでとうございます! 垣根の外からの出会いや、不死川兄の夢主さんへの対応や感情の変化が本当に可愛くて、微笑ましいです(*´ω`*)温かい気持ちになれるお話で面白いです!!すごい良かったです!番外編もあったら拝読したいぐらいです♪ (2019年9月12日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
深紅 - ほんわかとした雰囲気がとても癒やされました。新作も楽しみにしてます。 (2019年7月30日 21時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
あい* - 最高すぎます…やばいしんどい…(語彙力)すごい好きでさこの小説…!!! (2019年7月25日 10時) (レス) id: 65f8b55b72 (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - うおおおおお、語彙力とはこの事を言うのですね。好きです。2時間かけて読みましたがとても貴重な時間になりました泣有難う御座いました!! (2019年7月25日 2時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
ねこずな(プロフ) - ウオオめちゃくちゃ良いお話です!不死川さんめっちゃキュンキュンしますー! 新作も楽しみにしてます!! (2019年7月13日 5時) (レス) id: f038d3e1b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しづ | 作成日時:2019年7月9日 2時