昼 ページ35
今日は洗濯物もないからやる事がない
しばらくすると少女が腕相撲をしよう！と誘ってくる。この子は何をどうしたらその考えに至ったのか。疑問しか浮かばないがとりあえずやる
だが結果は目に見えている
不死川は手を置くだけにした
力は全く入れていない
少女は勝負！と言って力を込める。
弱い弱すぎる…そんな事よりもこの手だ
今自分は少女と手を繋いでいる、
そんな事で頭がいっぱいの不死川は青筋立ててまた鬼の形相をするのだった
少女は諦め次は指相撲！とゆう
なんでそんなに勝負したがるんだと
可愛いからまぁいいかと勝負を受ける
そしてまた指を一切動かさないでいると
少女は身を起こし、よじり、必死に不死川の指をねじ伏せようとするが親指は微動だにしない
少女も勝てないのがわかってきたのか
ちぇっと口を尖らせてそっぽを向く
その仕草も可愛くて頬が自然と緩む不死川
段々と自分がこの少女に甘くなってきたのは自覚している
そろそろ飯時かァとのそのそと台所に向かう
そして置いてある物を確認すると
料理すっかなと割烹着を着て包丁を持つ
少女はその光景に驚いている
なんでだ…なんでこんなに割烹着が似合うんだ…衝撃に身を震わせながら…笑いが止まらなくなった
ケラケラと後ろから笑われているのに気付いた不死川は青筋立てて般若の顔をしながら包丁片手に
笑うんじゃねェと顔を真っ赤にして言う
だが見た目は置いといて
その包丁さばきは職人のものだった
仕事柄刃物を扱う不死川、こんな包丁などちょちょいのちょいだ。
そして今朝魚屋さんが届けてくれたアジの内蔵を綺麗に出して塩をかけて外にある七輪で焼くのだった
職人だ…七輪でパタパタと焼くその仕草…
やはり面白くて笑ってしまう
「やらねぇぞ、いいのかァ？」
そう言うと少女は許してぇ！と笑うのだった
そうして実弥お母さん。もとい不死川は
見事な腕前で昼食を作り終えるのであった
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花帆 - 完結おめでとうございます！ 垣根の外からの出会いや、不死川兄の夢主さんへの対応や感情の変化が本当に可愛くて、微笑ましいです(*´ω｀*)温かい気持ちになれるお話で面白いです！！すごい良かったです！番外編もあったら拝読したいぐらいです♪ (2019年9月12日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
深紅 - ほんわかとした雰囲気がとても癒やされました。新作も楽しみにしてます。 (2019年7月30日 21時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
あい＊ - 最高すぎます…やばいしんどい…(語彙力)すごい好きでさこの小説…！！！ (2019年7月25日 10時) (レス) id: 65f8b55b72 (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - うおおおおお、語彙力とはこの事を言うのですね。好きです。2時間かけて読みましたがとても貴重な時間になりました泣有難う御座いました！！ (2019年7月25日 2時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
ねこずな(プロフ) - ウオオめちゃくちゃ良いお話です！不死川さんめっちゃキュンキュンしますー！ 新作も楽しみにしてます！！ (2019年7月13日 5時) (レス) id: f038d3e1b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しづ | 作成日時：2019年7月9日 2時
