不死川さんと町娘

一週間の計画 ページ34

お館様から頂いた一週間は
鍛錬を積むのはありだが
休めとのお達しだ


申し訳ない想いと同時に嬉しい気持ちを隠せない


一週間も彼女といられる

その喜びは隠そうとしても隠しきれず
青筋立てて鬼の形相になる不死川であった


その後朝食をとり一週間の休暇をどんな風に使うのか彼女に質問される


？？どんな風にとはなんだと聞くと少女は不思議そうな顔をして言った

『一週間も休みがあるなら、友達の所や、観光、山奥の秘湯、普段行けない所に行こうとしない？』


全くそんなこと考えていなかった

この家にずっと居るのが前提だった…
そんな事は言えるはずも無く何処に行こうかと
考える振りをする

少女は私もどこかに旅行に行こうかなぁと言い出した


その言葉に少しモヤッとする不死川

「俺は一週間Aといると思ってたんだがなァ」

やれやれ、Aは俺より温泉がいいのかぁと
少しい じ めようとした


『えっ…！ほんとに？？嬉しい…』


少女はそんな悪意も知らず喜ぶ
悪意を企てた張本人である不死川もその反応は考えてなかったのか照れる


お互いに照れて畳とにらめっこ


だがまぁ、よかった、結局二人一緒に一週間居られるのだ。
それだけでそれはそれは上機嫌な不死川であった

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