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少女の事 ページ19

薬を飲んでだいぶ咳は落ち着いたようだ

過呼吸気味にもなっていたので苦しかったようで
あまり身体に力は入らない様子


しばらく俺は彼女を胸元に寄せて落ち着くのを待っていた


呼吸は随分と楽になったようだ


『すみません…ご迷惑を…』


「いい、それよりも平気か」

少女は頷く、薬の効果だろう
俺は勝手な判断で彼女を横抱きにし
奥の部屋に移動する
何となくだがここが寝室だろう

少女は不思議そうな顔をしている


ここが寝室か?と尋ねると頷く少女


足で襖を開け壁に少女を寄りかからせる


押し入れの戸を開ければ布団が入っていた
それをひとつ引き出し掛け布団枕も並べる


そして少女をまた横抱きにして布団の上に寝かせる


少女は狼狽えていた


『あ、そんな…大丈夫です…まだやることが…』

「ねろ」


やる事よりも体の方が最優先だ
だが一応そのやることを聞くと皿を洗うこと
干してある洗濯物を取り込まねばならないこと


その事だけだった


それは全て俺がやるお前は寝てろと言うと
会ったばかりの実弥さんにそんな失礼な事お願い出来ないと焦っていた

俺は少し威圧的にねろ。とまた促すと
しぶしぶ布団に潜るA


『ありがとうございます、…実弥さん…』


改めて名前で呼ばれるとなんでも出来るような気がしてくる、だが今はこの理性と衝動の狭間で揺れてるこの身を寝室から出さねばと

「きにするな」

そう一言いって先程の食器を洗い

洗濯物を取り込む


そしてそれを綺麗に畳むと

とりあえず居間に置いておく


少女がやらねばと言ったことは全て行った
一応入るぞとゆう声をかけ再度寝室に戻ると
少女はすやすやと眠っていた


あの日初めて少女とあった縁側の光景に似ている

ただひとつ違う点を言うなら
部屋の明るさだろうか

ここは陰っているのでほの暗い

だがそれがなんとも言えない官能さとゆうかそういういただけない考えを誘発する


こちらの気も知らずに眠る少女
いや、眠る様に促したのは自分だと我に返る


横に寝ている彼女

左手が布団から出ていた


これは直したほうがいいなと

少し躊躇しながら左手で少女の手を優しく掴む
とても柔らかく自分より小さな手


布団を少しだけめくり
少女の手を中に直そうとする


ぁ…胸元が…


…谷間が見える…あ、これはダメだ

早く閉じろ閉じろ閉じろ

優しく少女の手を布団に戻すと


音も立てずに素早く屋敷に戻る不死川
井戸水をザバザバと浴び鍛錬を無心でやる男の姿があった

少女→←少女とのお話



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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花帆 - 完結おめでとうございます! 垣根の外からの出会いや、不死川兄の夢主さんへの対応や感情の変化が本当に可愛くて、微笑ましいです(*´ω`*)温かい気持ちになれるお話で面白いです!!すごい良かったです!番外編もあったら拝読したいぐらいです♪ (2019年9月12日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
深紅 - ほんわかとした雰囲気がとても癒やされました。新作も楽しみにしてます。 (2019年7月30日 21時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
あい* - 最高すぎます…やばいしんどい…(語彙力)すごい好きでさこの小説…!!! (2019年7月25日 10時) (レス) id: 65f8b55b72 (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - うおおおおお、語彙力とはこの事を言うのですね。好きです。2時間かけて読みましたがとても貴重な時間になりました泣有難う御座いました!! (2019年7月25日 2時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
ねこずな(プロフ) - ウオオめちゃくちゃ良いお話です!不死川さんめっちゃキュンキュンしますー! 新作も楽しみにしてます!! (2019年7月13日 5時) (レス) id: f038d3e1b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しづ | 作成日時:2019年7月9日 2時

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