甘い沼【sm】 (ページ10)

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ふと時計が目に入る。

もう、16時だ。

｢･･･あ、え、もうこんな時間？！｣

｢うわ、ほんまやん。もうすぐ夜やな。｣

｢ご飯作らなきゃ･･･｣

材料何あったっけ、なんて考えながらコントローラーを置こうとするとその手を掴まれて止められる。

｢いっそテイクアウトとか使って夜までゲームやらん？｣

少し、揺れる。そっちの方が楽に決まってるし、楽しい。でも、作った方がいいよなぁと思って断る。

｢い、いや、まだそんなに遅い時間じゃ･･･｣

｢Aちゃんのご飯も食べたいんやけど･･･一緒にゲームしたい、だめ？｣

悩む。この顔に対して可愛いとか、ちょっとでも思ったら負けです。ただ、悩んでいる内に志麻さんが顔をだんだん近づかせてきて私の思考は考えることをシャットアウトした。

｢･･･わ、私が顔がいいって褒めたのしっかり利用するのやめてください！ゲームしますから！！｣

｢やった〜、んふ、ゲームしとらんかったらまた夜Aちゃん食べるとこやったわぁ｣

ゲームするって言ってよかったかもしれない。

この人、次の日に仕事なかったら毎日襲おうとか考えてそうで怖い。

1回で何ラウンドも求めてくるのにそんなに毎日襲おうと考えてたらさすがに三大欲求が偏りすぎてると思う。