15日目 ページ6
身体が、重い。
昨日は午前中ずっと襲われてたし、寝る前にも未遂とはいえ襲われた。なんなら初めての感覚だらけで襲われているよりも疲れたかもしれない。
人間は防衛本能から気を失うこともある、なんて聞いたことがあるけどまさか自分がこんな状況でそれを体験するとは思っていなかった。
そんな気を失わせた犯人、横ですやすやと心地よさそうに私を腕の中にいれながら寝てますけどね。
ぺちぺち叩いて起こしてみようか、なんて思うけどなんとなくまた襲われそうなのでやめた。襲わなくても食べようとはしてきそう、いや、意味変わらないかもしれないけど。
二度寝しようかな、なんて考えていると背中に回されていたはずの腕が緩み始めて、手が背中から頬に回ってきた。
びっくりして志麻さんの顔を見ると既に起きていたらしく、目は開いているしなんならニヤニヤとしながら私が驚いている姿を眺めていた。
｢おはよーさん｣
｢ぉ、おはようございます･･･｣
目を逸らそうとしていると輪郭の辺りをなぞられることで感じてぴくぴくとしてしまう。
｢顔撫でられとるだけで感じすぎちゃう？｣
｢ちっ、ちが･･･っひぁ、！？｣
下顎、というか首の付け根あたりを擽るように撫でられる。
いつもよりも高い声が出たのを聞いた志麻さんがヒートアップしていたので、さすがに頑張って抑えようと口を固く結んで抵抗していると、突然指で口をこじ開けられて志麻さんの指が私の口腔をまさぐるようにしだした。
｢っんぐぅ"･･･、？！｣
｢っぅう･･･、！｣
舌を掴むように持たれたり、いつも舌でされるように歯型をなぞられたりされて苦しさから涙が浮かんできた。
やめて、と言いたいのに言えなくて、出るのは泣いているような声だけだ。
｢ん、んぅ"っ･･･、！！｣
｢はは、かわい｣
満足したような表情を浮かべる志麻さんは楽しそうに笑いながら私の口から指を抜いた。
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作者名：s | 作成日時：2023年11月5日 15時
