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｢･･･ぅ"、｣
全身が筋肉痛になったみたいに、痛い。
起きてからお風呂に何故か連れてかれて、そのまままたベッドに逆戻りして求められ続けた結果、夜頃に目が覚めてこれだ。
｢おはよぉ、言うて夜やけど｣
｢お、ぁ、｣
喉もほとんどダメで声が枯れている。
｢ふは、啼きすぎて声枯れちゃったんや｣
そっと頭を撫でられる。そのまま、触れるだけのキスをされた。
気持ちよかったからとかじゃなくてする前から嫌だ嫌だと抵抗していたせいだとは思うけど、声を出す気すらもうわかない。
｢ご飯作ってあるから、食べる？｣
｢じゃあリビングまで連れてったるな｣
小さく頷くといわゆる姫抱きなんて状態にされてそのままリビングに連れてかれて、ソファに下ろされた。
ご飯を食べさせてもらって、そこから何故かまた甘い空気へと持っていかれている。
何度も触れるだけのキスされ、唇を舌でノックするようにつつかれる。開けなきゃいけないのに、開けたらまた朝みたいなの始まっちゃうのかな･･･なんて思って抵抗していると後頭部を掴んでいた手が耳の辺りに回ってきて撫でるように触れてくる。
軽く胸板の当たりを押して離れようと試みるけどそんな微弱な抵抗では勝てる訳もなく耳を撫でるように触ってきた手が服の下に滑り込んできた。
思わず口を開いてしまう。何回されても、この擽ったい感覚には勝てずに口が開いてしまう。
舌を絡められて、吸うようにされ、甘噛みされて、逃げようとすれば捕えられる。まるで、食べられているみたいだ。
離れると、口の端から垂れる唾液を軽く指で拭われる。
｢なぁ、もっかい｣
この人、まだ足りないのか。朝からあんなに襲ってきたのにこのまま行くとなんだか嫌な予感がする。･･･そんなの、さすがに身体が持たない。
むり、と言いたいのにいえなくて首を横に降ると少しムスッとした顔をされる。
｢あんなにかわいくもっともっとって俺に縋ってきたのに･･･｣
そんなことない、と言いたくても声が出ない。だから、首を横に振った。それでも、目の前で志麻さんはニヤニヤしている。
｢気持ちよすぎて記憶飛んじゃったんや〜、ふふ｣
頭をまた撫でられる。違う、と言いたくなるけどほんとに記憶がなくて完全に否定しきれない。
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作者名：s | 作成日時：2023年11月5日 15時
