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夜ご飯をテイクアウトして、食べて、お風呂はいってまたゲーム。
楽しいので何も苦ではないけど、ひとつ気になることがある。
｢･･･志麻さんって、手出さないって言って手出しますよね｣
｢今手を置いてる場所･･･｣
腰の辺りに手を回されて、なんなら頭を私の方に傾けてきている。
ゲームの種類的にはいいけどくっつきすぎでは･･･と言いたい。
｢次の日用事あったから我慢しとるし！｣
｢3月には繁忙期やし年末なんて予定ないからチャンスでしかないやんか｣
｢･･･帰省とか、しないんですか？｣
私は、別に帰りたくないしむしろ帰る意味などないからなんだか空気が重くなりそうで一瞬冷や汗が垂れたが、心配する必要はなかったらしい。
｢あー･･･帰省してもええんやけど、Aちゃんおるからねぇ｣
にやりと笑ってこちらを見るけど変な意図にも聞こえないし、なんともいえない。
｢私の事別に気にしなくてもいいですよ｣
｢ちゃうちゃう、俺が一緒におりたいの。｣
｢結婚したら、一緒に俺の実家行こうな？｣
あ、やっぱり、ちょっとからかおうとしてたんだ。と思うけどこれを否定したところで意味が無いことをわかっているのでとりあえず少し目を逸らして返事をした。
｢･･････したらですからね、したら｣
｢えっ、ちょ、いつもしないですみたいな態度とっとるやんか？！？！｣
びっくりしたのか肩を掴むようにされて向き合うような体制にされたと思ったらガタガタっ、とコントローラーが落ちた音がした。
｢･･･志麻さんのターンですけど、｣
恥ずかしくて、ふい、と目を逸らしながらそう言うと
｢あー！ごめん！｣
ゲームを拾ってからはくっついては来なかったけどずっと志麻さんはいつもにこにこしてるように見えた。
2023更新納めです！
更新頻度にかなり波のある1年でしたが、読んでいただきありがとうございました！2週間ほど前に総合ランキングで249位にも入っていたそうで、ありがとうございます！
来年は受験生の年となるので、更新頻度がかなり落ちるとは思いますが、無事合格してからはまた更新し、このお話をいつの日かは完結させるのでそれまで何卒よろしくお願いします！
2023-12-31 s
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作者名：s | 作成日時：2023年11月5日 15時
