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｢気分変わってもうたかも｣
嫌そうなこと言うけど首に腕回しとるのは誰やろうね、なんて添えられて無意識に首に腕を回していることに気づいた。いや、回さなければ落っこちてしまうのだけれど。
優しくベッドに下ろされたと思えば、すぐに顔を挟むように志麻さんの手がベッドに置かれ、ギジリとベッドのスプリングが軋む音がした。
それに、だんだん近づいてくる顔。こんなの、逃がすつもりなんてないに決まってる。
｢げ、ゲームやるって･･･｣
顔を逸らそうにも逸らせず、目を泳がせていると志麻さんはもっと顔を近づけてきた。少しでも私が動けばすぐにキスはできてしまいそうだ。
｢ん？あぁ、じゃあ、Aちゃんが声だしたら負けなゲームとかどう？Aちゃんが勝ったら夜もゲームして、負けたらご飯食べてからこの続き｣
にや、と笑っているので本当に悪いと思う。襲う気満々なのが目に見えている。
｢っそ、そんなの勝てるわけ･･･！！｣
｢制限時間1分やで？･･･まぁ、俺は何してもいい感じやけど。｣
｢ふー･･･、ん、｣
耳に息を吹きかけられ、甘噛みされる。突然の感覚にいつもよりも高い声が出てしまい咄嗟に声を抑えるために手で口を塞いだが遅く、何も意味がなかった。
｢ひゃぅ、？！｣
｢これは、後先おもいやられるなぁ･･･｣
多分、スイッチが入ると志麻さんは泣くか本気の抵抗をしない限り引くことは無いのはなんとなく何回かこのようなことがあって分かってきている。
｢そんなゲームしないですからね･･･！｣
｢えー？じゃあ、不戦敗やねぇ｣
｢別に手で口抑えとってもええよ？｣
不戦敗は嫌すぎる･･･それに、その条件ならもしかしたら回避出来るかもしれないと思ってこく、と頷いて口を開いた。
｢な、なら･･･、｣
｢んふ、じゃあしよっか｣
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作者名：s | 作成日時：2023年11月5日 15時
