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何を食べるか決めて、もう少し時間経ってから注文しようということになってぼーっとソファでテレビを見ている。
ぼーっとしていたせいで、志麻さんの顔が一気に近づいてくるのにも気づかなかった。
｢･･･なぁ、ぶっちゃけ顔のいい男に抱かれるのでも嫌？｣
顔の距離が一気に近づいたことにびっくりして仰け反ると背中にすっと手が回ってきて体を支えられる。
変なところで、優しい。
｢･･････そういうことしてるとき、顔じっくり見る余裕なんてないんですからね、こっちは｣
ふい、と視線を逸らすと無理やり目を合わせようともせず志麻さんは口を開いた。
｢そっかあ、そんなにきもちええかぁ。･･･はやく、俺に堕ちてくれればええんに｣
すーっと、内もものラインをなぞられる。擽ったくて、志麻さんの腕を払おうとするけど力の差で勝てるわけがなかった。
｢か、顔ちかいですって･･･｣
｢やって俺の顔イケメンやと思っとるんやろ？本気で好きな女の子を堕としたかったら弱点なんて利用するしかないやん？｣
いわゆる、顎クイなんてものでグッと顔を近づけられて無理やり近距離で目を合わせられる。
｢･･･べ、別にイケメン好きなわけじゃないですから！｣
｢でも俺のことは好きやろ？｣
違うとも好きともいえなくて反応出来ないでいると摩るように頬を撫でられる。
｢もう、素直やないなぁ｣
｢ん、｣
志麻さんは唇をつける前に服にするりと手を滑り込ませて、私の口を小さく開けてからすぐキスを始めた。
舌をこれでもかと言うほど絡められ、脳みそが溶けてしまいそうだ。同時にスカートを捲りあげられ、内腿を摩るように撫でられる。
ダメだ、こんなの、溶けてしまう。それに絶対そういうことをする流れに持っていかれる。
｢ひぁ･･･、ん、んぁ･･･、ふぁ、ぁ･･･！｣
それが嫌で声を抑えようとしていたがそんな抵抗が出来るはずもなく苦しさと気持ちよさから声が漏れ出る。
ようやく離れて、息を整えようと
｢あは、顔蕩けすぎ｣
｢よいしょっと｣
首と膝の下にあるソファとの隙間に手を差し込まれ、姫抱き状態で抱き抱えられる。
｢っわ、な、何しようとしてるんですか･･･！！｣
さっき、そういうことしないって言ったくせに。昨日だってそういうこと何回もしたくせに。約2週間でどれだけしたのか分からないくらいされてるのに。言いたいことはたくさんあるが、ありすぎて何も言えないでいた。
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作者名：s | 作成日時：2023年11月5日 15時
