名ばかりスタイリスト (ページ5)

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菩薩って存在するっぽいページ5

｢…え、SEVENTEEN？？｣

JW｢言ってなかったっけ？ごめーんwww｣

ｹﾀｹﾀ笑うジウォンを思いっきり睨む。
あんな軽く言うもんだからてっきりデビュー前の
グルとか、言っちゃ悪いけどあんま有名じゃない
…売り出し中のグルとかだと思うじゃん。
それがまさか、あの大所帯アイドルだとは。

SC｢ヌナが言ってた新しいスタイリストさんって
その方ですか？｣

｢あ、いや俺は…｣

JW｢そうなの、実は私の弟でさ！でも実力はちゃんと私のお墨付きだから安心して、…ほら自己紹介｣

そう言って俺をこずくジウォン
なんでだよって小声で悪態づいたら俺の脇腹に強烈な鉄拳が飛んできて俺の脇腹は無事に死んでしまった。

｢あ、えーと、Aです。こんにちは…
急に決まった事なので正直すごく驚いてます。
………あのすみません、せっかくお会いしたんのですが、俺にSEVENTEENのスタイリストなんて…｣

そう断ろうと思ったらエスクプスさんが俺に話しかけてきた。

SC｢あの、初めましてAさん。俺、SEVENTEEN
統括リーダーをしています、エスクプスと申します｣

｢あっ、存じ上げています…｣

SC｢あっ、それはありがとうございますw
勝手にすみません、実はAさんがスタイリング
したという衣装拝見しました。
着る人の魅力を最大限に引き出しつつ曲のイメージや良さも損なわないそんな貴方のスタイリングに一瞬で
心が奪われました。
一緒に仕事がしたいって強く思ったんです。
13人もメンバーがいるので最初は大変だと思うんですけど、俺も出来るだけフォローします。
あの…厚かましいかもしれませんが良かったら…
俺らの活動の手伝いをして貰えませんか？｣

まっ、眩しい…何だこの男は、眩しすぎて俺の存在が消される…消し飛ばされる…人が出来過ぎている………菩薩？(錯覚)
コレが12人をまとめる総括リーダーの力…恐るべし…

気が付いたらエスクプスさんから差し出された手を思わず握ってしまっていた。無下に断る事も出来ずに取り敢えず軽い握手を交わしながら他愛もない話をして場を濁す。ある程度打ち解けたかな？と感じてきた頃、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。

｢Aくん｣

さっきまでずっとにこやかに俺らの話を聞いてくれていた社長さんが口を開いた。

部屋に一気に緊張感が走る。

やば…すっかり社長の事忘れてたわ…
最初に挨拶するのごめんやけどエスクプスさんより
社長だろ、俺の馬鹿野郎

THE☆威圧感
口から心臓が出そうだ