消したくないし ページ27
MG「……Aヒョン、あのね。
ヒョンはきっと、これからもっと、今まで以上に成長して大きくなる人だと思う。年下で専門知識も浅いお前が何生意気言ってんだって思うかもしれないけど。でも知識が浅い俺でもそう感じたんだから、きっと間違いないんだよ。
ヒョンにもう辛い想いはさせないように俺が…いや俺らも頑張るから。
だから…これからも、俺らに着いてきてくれませんか?」
「……」
(俺らの活動の手伝いをして貰えませんか?)
SEVENTEENのスタイリストになると決めたあの社長室での会話。
あの時のスンチョルとミンギュがなんだかリンクしたみたいだった。
あの時感じた高揚感は間違いじゃなかった。
これから来るであろう未来にワクワクして、頑張ろうと決意した気持ちはやっぱり無駄ではなかったんだ。
そう、改めて実感した。
MG「…やだ?」
ミンギュがクゥンと言わんばかりに潤んだ瞳でコチラを見つめてくる。
「いや…俺がお前らのスタイリストになる決めた時に、スンチョルからも同じような事言われたから…ちょっとビックリして…」
MG「なーーんだ、クプスヒョンに先越されちゃってたか!さすがウリリーダーだな〜〜
だからまあ、Aヒョンは何も気にせず俺らの衣装の事だけ考えてたらいいよ!」
ってニカッと笑った後俺の手を握りブンブン振り回す。
実は俺、犬なんだ…って言われても何も疑わないレベルにはやっぱりコイツ犬だな…なんて思っていたのも束の間
MG「ヒョン………これ…なに……?」
いまさっきの姿からは想像もつかない程、震えたミンギュの声が俺に問いかける。
しまった、って思った時にはもう遅くて。
ミンギュは俺の手を握ったまま、その腕の裏から二の腕にかけて残る火傷跡を凝視していた。
「あぁ…まあなんていうか…コレも、過去の勲章みたいな?」
言葉を濁しながら、ミンギュの手を優しく払う。
ミンギュは何かを察したかのように一瞬で顔を青ざめた。
お前は本当に表情豊かだねw
なんて笑いかけると
何故かミンギュが今にも泣き出してしまいそうな顔でこちらを見つめてきた
「そんな顔、しないでよ……」
俺まで泣きそうになっちゃうから
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作者名:しゆ | 作成日時:2020年5月17日 2時