名ばかりスタイリスト

むかしむかしあるところに ページ25

MG｢ねぇ！Aヒョンってジョングクと知り合いなの！？めっちゃ仲良さげじゃなかった？！何で！？どういう仲なの！？ねぇねぇ！！｣

｢ちょ、うるさっ｣

MG｢ジミンさんとも仲良いの！？｣

｢いや、あのっ｣

MG｢確かに前も別の所でスタイリストしてたとは聞いてたけどさ！｣

｢そのスタイリストとしてっ｣

MG｢もしかしてジョングクとは仕事でたまたま一緒になったとか！？色んなCM出てるもんねアイツ｣

｢いや、まあそんな｣

MG｢いいなあ〜ジミンさんとも仲良いのか！今度紹介してよ！｣

｢っだぁ〜〜ｷｬﾝｷｬﾝうるせぇ！最後まで喋らせてくれ！お前は自分の子供に初めて恋人できた時の母親か！｣

MG｢…えっ？｣

｢え｣


ミンギュも酒が入ってか勢いが凄かった。
なんか色々ミスった気もするが、取り敢えずミンギュが静かになったからなんでもいいか。


｢言ってなかったっけ？俺、元々バンタンのスタイリストやってたんだよ｣

MG｢え、そうなの！？初めて知った…｣

JK｢なになに、なんの話し〜〜〜？｣


洗って濡れた手をピッピッと払いながらジョングクが帰ってきた。
アイドルなんだからそんなはしたない姿やめなさい！って喝を入れるとブゥーって不貞腐れるジョングク。


｢いや、俺が元々お前らのスタイリストをしてたって話｣

JK｢あぁ〜なるほど、その話しね｣

MG｢ジョングクなんで言ってくれなかったの！？｣

JK｢いや、てっきり知ってるもんだと…｣

MG｢全然知らなかったよ｣


またｸｩﾝと鳴くミンギュ。
拝啓、全世界のCARAT様
俺は今、CARAT達がミンギュの事を大型犬と呼ぶ理由を身に染みて感じてます。


MG｢で？なんで辞めたの、バンタンのスタイリスト｣

｢おうふ｣

JK｢まあ、いずれはバレる事だし取り敢えずミンギュだけにでも言っといたら？理由｣

｢まあ、なんて言うか……ね？｣

JK｢いや、俺に同意求めないで｣

｢……むかぁしむかし｣

MG｢急に昔話！？｣

｢ｴﾍｯ｣

MG｢で？｣

｢…ｴﾍｯ。なんて言うかその、イジメ…みたいな…｣

MG｢…どいうこと？｣

｢それはむかしあるところにスタイリストとして働く男が…｣

JK｢あ、結局すんのね、昔話｣

消えないし、消せないし→←人見知りって嘘でしょ？

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