名ばかりスタイリスト (ページ11)

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スナップショットだと思ってたページ11

ジウォンから仕事を引き継ぎ中の俺。
この3日間でもパンクしそうな量の仕事内容を覚えてきたが、なんせメンバーが多い。
やること覚えることはきっと他グルの倍ある。
ジウォンが本格的に異動してスタイリストが
俺だけになってしまうまでの残り4日で
もっと色んなことを覚えなければならない。
あ～楽しくなるぞ～～～(遠い目)

JW｢A！スタジオ行くよ～！｣

｢あい～～｣

SEVENTEEN専属になってから初の表舞台。
そう、何を隠そう本日はエムカの収録日だ。
昨日の夜中まで吟味した13人分の衣装を抱え、SEVENTEENより一足先にワゴンに乗り込み
スタジオに向かう。

披露曲は"Snap Shoot"

幸せな感情の瞬間を込めた曲でSEVENTEEN特有の
爽やかさと可愛らしさを存分に発揮した1曲だ。
実は久しぶりのスタイリストとしての仕事に
ワクワクが止まらなくて、
昨日遅くまで調整をしていたから少し寝不足気味。

やっぱりハニは薄ピンクのパーカーで元気感を
出した方が良かったか…？
いや、最近黒髪に染めたアイツには白ストライプの
シャツに同じく白のニットベストが彼の透明感をより
引き立たせることが出来ると昨日決めたはずだ。
コレで大丈夫。
自分が出る訳では無いのに、なんだか俺まで緊張してしまう。

元々ジウォンが大まかな衣装は用意してくれていたが、小物や靴等を合わせ、組み合わせを考え始めたらアイディアが止まらなくなってしまった。
少しずつトップスを変更したり、採寸し直したり、
ボトムスを合わせ直したり…ってしてたら正直
2日じゃ足りなかったが、何とか間に合わせた。

やる前は不安だったが実際に衣装を選んでいると
最高にワクワクするし、時間を忘れて夢中になるから
やっぱり俺はこの仕事が好きなんだと実感する。
俺のスタイリングでSEVENTEENが踊る姿を想像していたら、寝不足からか少し眠くなってきてしまった…スタジオに着くまで、少しだけ休憩しよう。

JW｢…楽しみだね｣

｢…うん｣

そんなジウォンの問いかけにぼんやり返事をしながらしばらく眠りにつく事にした。