名ばかりスタイリスト (ページ1)

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ラブストーリーが突然すぎるページ1

"出会いは突然に"
よく漫画やドラマで聞くセリフだけど、
でもまさかそれが

｢…ん、ちょっと待って？もっかい言ってもらっても良いですかね？｣

自分に当てはまるなんて思っても見なかった。

急に姉に呼び出された俺は、姉が働いているという
会社に足を運んでいた。
会議室っぽい部屋。中には俺と、姉のジウォンの2人だけだ。

JW｢だーかーらー！私の代わりにスタイリストして
欲しいの！｣

｢…なんで？？｣

ラブストーリーは突然に…じゃないんだわ。
突然すぎるわ。
しょっちゅうこんな事が起きてたら俺の周りは
世の中カップルだらけだっつーの。
なんて心の中では悪態づくが、正直俺の頭の中は【混乱】という文字で埋め尽くされていた。

JW｢なんでも何も、あんただってスタイリストでしょ？｣

｢いや、まあ…先月まではね…？｣

JW｢私に憧れてスタイリストとなったのは良いが先日勤めていた事務所を退職し、現在自宅警備員と言うの名のニートとなってしまった"元"スタイリストの我が弟A君に新たなステージを用意してあげようっていうお姉様の計らいですよ！｣

｢ニヤニヤしながら俺を見るんじゃないよ…
確かにその通りだけど他にも適任はいるでしょ。
寄りによってなんで俺なの｣

JW｢大丈夫！Aの実力は姉である
このジウォン様がちゃーんと分かってるから！｣

｢いやまぁ、確かに実力は認めるけど…｣

JW｢そういう自分に自信のある所はホント昔から
変わらないわね。まぁ、もう社長に言ってあるから
断る事は出来無いんだけど！｣

｢え"｣

どうやら俺には拒否権というものが無かったらしい

JW｢って事で、早速社長に挨拶しに行くよ～｣

｢マジかァ｣

為す術もなく、姉に引っ張られて会議室を出る。
どうやら俺の就職先が決まったっぽい…？