私のセカイ 2 (ページ8)

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ut side

〜〜Aの部屋〜〜

ｺﾝｺﾝｺﾝ

ut「Aちゃ〜ん。」「入ってもええ〜？」

『…………。』

kn「おーい。大丈夫か〜？」

ut「鍵は…空いてんね。」「入るで〜？？」

『あっ……。』

部屋に入ると、ベッドの上に彼女は居た。
少し怯えてるようで、微かに体が震えている。
周りの様子から見るに、少し暴れてしまったようだ。

…また、見えない"何か"が現れたんかな。

ut「Aちゃん、大丈夫そ？」

『大…ちゃん……。』

kn「俺もおるで。」

『コネ…ちゃん……。』

ut「せやで。」

俺らを呼ぶ彼女の声はとてもか細くて、今にも消えてしまいそうだった。
だめ…いかんといて…！！と叫びたいが、今はそんなことしている場合じゃない。俺らが落ち着いてなくてどうする。

　
kn「ちーっとばかし、様子を見に来たんや。」

『二人…とも……』

ut「1回、深呼吸して落ち着こか。」

そのまま、背中を擦ってあげようとしたが、手を伸ばしたとき、Aが少し怯えているように見え、諦めた。
…やっぱ、拒絶されるのは悲しいなぁ

kn「そのままベッドに座っとき。」「水とってくるわ。」

『ぁ……あ、ありがとう』

ut「気にしないでええんやで。」

…やっぱりAちゃん、僕達のことあまり信頼してくれてへんな。心なしか"心の距離"がある気がするんよなぁ。