22【兵器】 ページ22
数日前、母さんや兄さんとオリオン財団について話し合った。
けど、まるで分かってもらえなくて、しばらく光のもとに居させてもらってた。
久しぶりに戻るオリオン財団で、Aの姿を探した。
「あれ…？居ないな…」
どこを探しても見つからない。
渋々、気まずい兄さんのもとに聞きにいった。
「兄さん…数日前はすみません。」
「ああ、別にどうでも良い。」
「っ…、と、ところで、Aはどこに？」
「どうでも良い。」と言われ、少したじろいだが、その事実を上書きする答えが返ってきた。
「Aは最終兵器としてサッカーをしている。」
「…！！？」
なんでAにサッカーを？
最終兵器としてってどういうこと？
僕が頭に浮かんだ全ての問いを兄さんはほどいていった。
「フロイ。お前は知らないだろうがな、Aはオリオン財団内で酷い仕打ちを受けてきた。」
「っ…！！？」
「理不尽な暴力や罵声、労働。簡単に言うと財団内でのいじめの標的だった。」
絶句した。
今まで、そんなことがあったなんて微塵も気がつかなかった。
それと同時に、兄さんへの怒りもあった。
「それなら…なんで兄さんは止めなかったんだ！？」
「…っ、ママに逆らうことが、出来なかった。」
兄さんの目が母さんを怯える目に変わる。
それを紛らわすためか、兄さんは話を続けた。
「そうしていじめることで、Aを壊していったんだ。
精神的にも身体的にも、痛みに慣れるために。」
「…」
「…それが、昨日終了した。
FFIの最終兵器として今、薬を投与されサッカー選手に育成されている。」
全ての真相が明らかになった。
そして、自分の無知さに腹が立った。
「っもっと…早く僕が気づけば良かった……！そうしたら、Aを助けられたのに…！！」
「…無理だ。もう止められない。」
僕は兄さんに問い詰める。
「Aはどこにいるの！？今から助けに行く！！」
「無理だと言っただろう。
…それに、Aはもう自我を持っていない。」
僕に情けをかけたのか、兄さんはパソソンを操作して画面を見せてきた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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小桜(プロフ) - 面白かったです！アツヤとヒロトが登場して時は、「うひゃー！！」とテンション爆上がりしました！ (2021年5月11日 23時) (
レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - ゆーみやンさん» 返信遅れてすみません。この話を読んで少しでも救われたのなら嬉しい限りです。ありがとうございました。 (2020年2月28日 23時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます！！すっごいいいお話でした！！ 最後の作者様のお言葉にも感動しました。人は誰かに必ず愛されていているんですよね。私も最近それを実感しました。 お疲れ様でした！( *´艸｀) (2020年2月6日 4時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - ゆーみやンさん» 応援してくださってありがとうございます。完結まで頑張ります。 (2020年1月25日 15時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - 柴鈴さん» 感傷に浸りたい時に読んで欲しいです。応援ありがとうございます。 (2020年1月25日 15時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2020年1月13日 1時
