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山田「おっかえり。」

ヒカ「いつもの アレでしょ?」









「ん。まぁ・・。」

俺はそう返事をしながら、イスに座った。









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「ねぇ、俺って・・優しいの、かなぁ・・。」









ヒカ「なんで?」

山田「そう 言われたんだ?」









優しいって何だ?って 2人に尋ねる。








ヒカ「でも そうだなぁ。大ちゃんは
良い意味で 誰にも(へだ)てなくって感じかな。」



山田「そうそう、俺ら大ちゃんが
 怒ってるトコ とか見たことないからね。」









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怒る・・ねぇ。


確かに、見た目で分かるくらい 顔に
出したことはないかもね。





俺、ムッときても 一瞬だし、
すぐ忘れちゃうんだよな。









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それからさ・・と 山田は俺を見ると









山田「さっきだって・・アレ。俺らだったら、
 あんな風にできねーもん。

 大ちゃんのことだから、
 ごめんね とか言って
 頭ナデナデとかしてあげたんじゃないの?」









「・・・・・・。」

ヒカ「ほら、図星。」





余計なお世話だ・・。









ヒカ「嫌な時でも
 嫌って言わないっていうか、
  来る者拒まずっていうか・・。」


山田「それが、
 大ちゃんの良いトコロでもある けどね。」

と 2人は笑う。









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ヒカ「あ、でも・・最近、
 国語の倉田先生には、

 対応が ぜーんぜん違うよね、大ちゃん。」









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_________ え?









山田「うん、
 口尖らせて 文句言ってるとことか、
  笑顔じゃないのよく見るし。

 あんな顔、特に 女の子の前では絶対に
しない でしょ。大ちゃんならフツー・・。」









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そーだな・・なんでだろ。
何か突っかかりたくなっちゃうんだよ。









あの・・・ フイッ て。 アレ されると





笑顔で居れないってゆーか。
カチンとくるってゆーか・・・。









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でも、それって。





そう__________ 。









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今までは 感じなかった感情、なんだよな。





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作者名:ゆっこ | 作成日時:2015年5月13日 2時

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