検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:155,960 hit

42 ページ43

.





昨日とは うって変わって
今日は 朝っぱらから、じめっとしていて・・









そんな空気の中、
じっとしているだけで、胸の奥がざわざわして、

居ても立っても居られない気分になってた。









昨日・・あんなことをやらかしてしまって。









.









朝、Aに会ったら
今更 どんな顔をしようかと
考えあぐねていたのだけれど______ 。





Aは今日、駅には来なかった。









.









.









それは・・・ 昨日のことが 原因なのか

それとも、ただ単に
学校が、休みだっただけなのか。









とにかく、あの 顔に出やすいAのことだ。









いつもの笑顔で 会える状態じゃないのは
確か、なんじゃないか______ 。









.









.









とりあえず、顔を合わせたら_____
真っ先に 昨日のコト、謝らなければ・・

そう 頭の片隅で、ずっとずっと考えながら、





じっとりとシャツ下の素肌に、汗が浮き出る中



その汗を拭って、 仕事をしていた・・









*









*









青すぎる空のてっぺんに有った 太陽が
少しづつだけど 西に傾いてきて・・

そこらの影が、ちょっぴり長くなってきた頃









.









駅舎から少し離れた、
自転車置き場の 整理をしていたら

俺が立つ、その・・・ 足元から、





だんだん 人の影が近づいてくるのが判った。









.









.









“ ぐるり ” 身体全体を使い、振り返る。









そこには、ぼんやりと立ち尽くすAが居て

その状況から、明らかに様子がおかしい。









.









「・・・Aちゃん。
  も、もしかして・・歩いてきたの!?」


そう 聞いても、返事がなくって





(まず・・ぃ)


「こっちにおいで!! ダメじゃんか!!
  何考えてんの、
 
 熱中症で倒れちゃうだろ!?」





無理矢理、彼女の腕を引っ張って、
木陰に 身体を押し付けると

その場に 座るよう促す。









俺は、
そんな 1点を見つめたまんま
言葉をも 発せなくなってしまった彼女に・・




胸の奥が

ぎゅ、と 締め付けられる想いがしてた。





.

43→←41



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
292人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆっこ | 作成日時:2015年5月13日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。