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「・・・かわいい。」
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そう 言いながら 顔をAに近づける。
Aの瞳を見ると・・いつかのように・・
戸惑いを見せたその瞳は
＿＿＿＿＿＿＿ うるっとしたまま
こんな 俺を、じっとユラユラ見つめてて。
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もう＿＿＿＿＿＿＿ 止まらなかった。
止めらん なかった・・・
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いつもの癖、だったように
瞳を閉じながら、首を 左に傾けて・・
「・・かわいいよ。」
Aに そう囁くと、俺は＿＿＿＿＿ 。
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Aの唇に キス、してた＿＿＿＿＿ 。
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俺・・・そこで止めてれば、
そこで、止めればよかったんだ。
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そうしたら、俺は・・
忘れていた、あんな感情に
揺さぶられることもなく
今より先＿＿＿＿＿＿＿＿ に・・進むことが
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できたのかも 知れ、なかったのに・・
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でも そこで、欲が出ちゃったの。
目の前の この唇を
もっと、もっと・・・・・
俺の物に＿＿＿＿＿＿＿＿＿ っ
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ぼんやりとした、そんな おかしな頭に
ふ、と 浮かんできたものは
有り得ない事、有るわけがないもの。
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俺の目の前に佇み、そこに居たのは
俺を見ても 表情ひとつ変えず
俺を見つめる
なつき、だった・・・・・
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行きの列車で、去ってゆく浴衣姿の・・A
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その姿が、
あの日、去ってゆく なつきの姿と重なり
Aと一緒に 列車で消えた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 微笑んだ姿の 中島君が
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見たことも無い筈なのに
・・・なつきの 旦那の姿と重なって＿＿＿＿
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(＿＿＿＿＿＿ ぁ・・なつき・・・？)
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作者名：ゆっこ
| 作成日時：2015年5月13日 2時
