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まぁ。でも授業の方は3年になっても
同じように退屈なわけで
窓ぎわに席のある俺は、たいてい 窓の外で
ゆらゆら揺れる ポプラの木を見ながら
その、心地よい揺らぎを取り込むように
ゆっくり眠りにつく・・
先生達も、そんな俺を起こすことなく、
何の為の学校なんだ?って思ってみたり
そんな中、この俺を起こしにかかってくるのは
大抵、社会科の担当のクラス担任 と
_____ 国語 の担当・・・リボン先生。
リボン先生は、あからさまに起こす
・・・のではなく、
歩きながら 俺の席の横を通るときに
俺の机の隅っこを“トントン”と叩いてくのみ
深い眠りに入りそうになるのを
なんだか 予測したかのように
机を叩きにやってくる・・
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「______ 。」
仕方なく俺は、机全体に 突っ伏していた顔を
半分上げて、不満げに黒板を眺めた。
その黒板には、丁寧な 女らしい文字が
読みやすい間隔で 書かれていて。
ノートに写す気なんて、さらさらないけど
何が、どんなことが書かれているか だけ
とりあえず、俺はさらりと一読した。
それを見ていたリボン先生は、
教壇にのぼると、満足げに
そんな俺の様子を確認してた。
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『キーーン コーーーン カーーーン・・』
授業が終わり
「ちょっとトイレ。」
ヒカと山田にそう言って 俺は教室を出た。
そこで出くわした リボン先生と目が合って。
「センセイ、なんで俺を起こすの・・」
顔を
そんな俺に、
リボン先生は、全く悪気がない様子で。
先「だって・・ほかの授業も
そんな感じで 寝てるんでしょう?」
って さも、知ってるかのように言ってきた。
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「そんなの、関係ないじゃないですか。」
俺は、眠かったのに寝れなかった、
そんなイライラを
リボン先生にぶつけるように口を尖らせる。
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先生は そんな俺を無視して
先「ほかの授業で起こされないで
寝ていられる なら
私の授業くらい 起きてて下さい。」
彼女はもっともらしい発言をして、
職員室に戻って行く。
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「・・」
ま、国語の成績・・ほかに比べたらよくねえし
仕方ねーから
たまにだったら起きててやってもいいかなんて
俺は ちょっぴり思ってしまってた。
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作者名:ゆっこ | 作成日時:2015年5月13日 2時