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高山「お？有岡、それ 手作りか？」
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昼休憩 になって
高山さんに 覗き込まれた手元には
今朝 Aから貰った、オムライス弁当・・
「・・・・あ、はい。
今朝、Aちゃんに いただきまして。」
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うまーーい オムライスをパクつきながら、
その久しぶりの手作りの美味さに
幸せをかみしめる。
高山「あの子、いい子だよなー。
ふふふ・・・ 有岡、好かれてるな。」
そういう 高山さんに
思わず、顔を上げて 高山さんの方を向いた。
「や、っていうか。
誕生日だって 話を
昨日 たまたま、したからですって。」
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「それに・・・」
「若い駅員が 物珍しいだけ、ですよ。」
なんて口で言いながら
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確かに＿＿＿＿＿＿＿＿ 。
彼女は、魔法をかけてくれる
とても可愛い女の子、だけど・・
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物珍しいで終わってくれないと・・
それはそれで 困ってしまうなぁって
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食べながら、ぼんやりと考えてしまった。
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「そ の方が・・
いいん、です・・・、 そのほうが・・」
高山さんにも聞こえない位の小さな声で、
俺は、自分に言い聞かせるように
何度も、何度も 呟いた。
*
*
オムライスが食べ終わった 弁当箱を
丁寧に洗いながら・・・
さっき、高山さんに宣言したばかりの
自分の発言について
なんだか あれからずっと
ぼんやり考えてしまっている、そんな自分に
もやもやが治まらなくて 仕方がなくって・・
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『物珍しい 若い駅員で＿＿＿＿ 』 いい？
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そう＿＿＿＿＿＿＿＿ 。
好かれたら 困ってしまうくせに・・
なのに、嫌われたくもない、なんて・・・
物珍しいで終わってくれたほうが
都合がいい、って解ってるくせに・・
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この気持ちが、
恋じゃない はず、だってのに＿＿＿＿＿ 。
＿＿＿＿＿＿＿＿ 俺は何だか 複雑だった。
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とりあえず、
あの紙袋に、一緒に入っていた プリンを
高山さんと じゃなくって・・
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なんだか、Aと 食べたかったんだ。
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作者名：ゆっこ
| 作成日時：2015年5月13日 2時
