70話 ページ20
瓦礫の上で目を覚ました
肩より短くなった髪に触れ思いっきり持っていかれたなと笑ってしまう
瓦礫の山から抜け街の方へと歩いていれば誰かが走って近づいてくるのが見えた
「あ、ワーズッ!!」
勢いよく飛びつかれ首に回された腕に寄り変な声が出る
彼と私の身長は30cm程、体が宙に浮き私の体を支えるのは首のみ そしてその首は彼の腕によって閉められている
ゴメン女神、もうソッチ行っちゃいそう
「ちょっと、ヴァンデラー死にかけてるって
せめて地面に下ろしてあげなよ」
いつの間にか近くに来ていたカルパッチョの発言に寄って体は浮いたままだが首から腹部へと回された腕。世間的に言えば抱っこ
「あれ髪短い」
「女神に持っていかれた。私を生き返られるには対価に見合ってないんだって」
「ハガ○ンか?」
「いいじゃん、似合ってる」
「どうしたのやけに素直だね
飴あげ……ごめん溶けてるわ」
「あれだけ大乱闘起こしてれば溶けもするよ」
数分もすれば落ち着いたのかワースがゆっくりと私を地面に下ろし両手で顔を挟まれ無理やりにでもワースと目を合わせられる
「お前……まじでいい加減にしろよ??」
「すみまひぇん」
「俺がどんだけ心配したか…ババアなんだから羽目外すのも弁えろ」
「おっひゃるとおり」
その後もくどくどお説教を言い続けられしょぼん…としていれば脇に抱えられハテナが飛ぶ
「反省しろ。一時俺から離れんじゃねぇぞ」
「離れるも何もこれじゃ逃げれな……逃げません」
「完全に白旗じゃん面白い」
カルパッチョの楽しんでる声に「助けてよ」と目で合図を送ってみたが親指を立てるだけで助ける気はないらしい
裏切り者め……!!
みんなが集まっている場所に向かえばボロボロになった家屋や完全に倒壊している建物などが目に入る
「……やけに暴れたね」
「ま、それだけ強敵だったってことだな」
ワースの腕から抜け出してもう一度杖を取り出す
「戦いは終わったんでしょ?
コレは私からささやかな祝福だ」
杖に魔力を込めて地面に突き刺す
地面が揺れ、瓦礫が浮くと元の街並みへと戻っていく。人類では到底たどり着くことの出来ない。魔法の高み
''女神の祝福''
「さ、なかなか上手くできたんじゃない?」
地面から杖を抜きワース達の方へ向くと両手を広げる
「おいで、ワース よく頑張った
流石私の弟子だ」
「!
高い高いがお望みか?ババア」
とりあえずfin
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ぱちょ - 初コメ失礼します!誤字があったので指摘させていただきます。仲良しトリオ1の似ているが煮ているになっています…!このままだとカルパッチョと夢主が煮込まれてます…!w (5月4日 1時) (レス) @page31 id: b2625e26c6 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - 補足?にあった大昔女神として存在していたエルフのことですね、すいません私も紛らわしい言い方をしてしまって (4月24日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 青空餅名無し6306号さん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが堕ちる前とは何話くらいをさしてるのか教えて頂くことは出来ますか…?理解力なくてすみません:( ;´꒳`;) (4月24日 18時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - ヴァンデラーが堕ちる前?に戻ってみんなに会ってみたってできますか? (4月14日 0時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - こちらの作品とってもどハマりして一気に見切っちゃいました!個人的にはマドル兄弟との絡みが見たいです。 (4月9日 2時) (レス) @page22 id: 9ce086bdea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月22日 2時