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69話 ページ19

「……ココがオレオール(魂の眠る地)かな
話は聞いたことあったけど。こんなに質素とは知らなかった

というか最近(ゼーリエと対談で)見たなこの光景」



一番弟子との戦い 私の体は耐えきれず息絶えた
彼の魔法は「魔法返し」相手の魔力が高ければそれに比例して高く、殺意のある攻撃を仕掛ければそれを相手にも同様の攻撃ができる
彼を封印したのはそれが理由だ

彼を殺せば私も死ぬ 単純明快、明白な答え


「まぁ相打ちに持っていけたのは良かったな。コレで彼らにも文句は言われな…いや、あの子たちフルーフの魔法構造知らないじゃん」


何死んでんだよって怒られるかな……
ヤダな、ワースの説教長いんだもん
深く息を吐き思わず笑みがこぼれる 長くただ終わりを待つだけの旅だったはずなのにココにきて大きく私の概念が変えられた


「君は私が育ててきた中で1番人間味あふれた子供だったよワース
私を先生と呼ばなかったのは君だけだ。」

「随分と感傷に浸るのですね」


背後から聞こえた声に目を向けるといつぞやの女神がそこに立っていた


「久しぶり」

「えぇ。貴方が堕ちて___年でしょうか」

「そんなに経ってたんだね
人が歴史を刻んでからしか自分の歳数を数えていなかったから知らなかった」

「相変わらず自分の事には無関心なままですか
貴方らしいといえばアナタらしいですね」


自分と同じ背丈の女神が私の前に立ち頭をゆっくりとした動作で撫ではじめる


「人間のこと。少しは知れましたか?」

「少しはね、興味を持って直ぐに死ぬことになるとは思わなかったけど
人生ってうまくいかないね」


頭を撫でていた手がそのまま私の頬に降り肌を滑って髪へと移動する



「悔いが残ったのね」

「…………まぁね
我ながら情けない。散々人間の子供に大人ぶったことを言っておきながら自分が悔いを残して死ぬなんて 三流小説家でもこんな物語は書かないよ」


クスリと笑った女神
彼女は私の髪で遊びながら「そんな貴方に朗報です」と私の髪を1つに纏めると



ジョキンッ




「女神である私の特権を使います
対価はあなたのこの髪。貴方を起こすには彼だけでは力不足でしょうから手助けを


次はちゃんと悔いのない人生を送ることね」

「ありがとう。助かるよ





じゃあねヴァンデラー」

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ぱちょ - 初コメ失礼します!誤字があったので指摘させていただきます。仲良しトリオ1の似ているが煮ているになっています…!このままだとカルパッチョと夢主が煮込まれてます…!w (5月4日 1時) (レス) @page31 id: b2625e26c6 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - 補足?にあった大昔女神として存在していたエルフのことですね、すいません私も紛らわしい言い方をしてしまって (4月24日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 青空餅名無し6306号さん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが堕ちる前とは何話くらいをさしてるのか教えて頂くことは出来ますか…?理解力なくてすみません:( ;´꒳`;) (4月24日 18時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - ヴァンデラーが堕ちる前?に戻ってみんなに会ってみたってできますか? (4月14日 0時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - こちらの作品とってもどハマりして一気に見切っちゃいました!個人的にはマドル兄弟との絡みが見たいです。 (4月9日 2時) (レス) @page22 id: 9ce086bdea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月22日 2時

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