68話 ページ18
私の影から伸びた黒い杭はイノセント ゼロの腹部を貫通し口から大量の血液が吐き出される
「魔法使いは物理的な攻撃に弱いんだから生身で近づくのは関心しないよ」
「ソレは同意見
でも先生?そのおかげでできる隙もあるわけ」
背後から聞こえた声に振り返ると同時に目の前が赤く染る胸元から腹部にかけて大きく斬られ血が吹き出す
フルーフが勝敗は決まったとでも言いたげに笑ったのを見て私も思わず口角が上がる
「?」
「バルテーリエ」
「なっ!?」
反応が遅れたフルーフは右腕を吹っ飛ばされつつも後方に下がり欠損した腕を抑える
「なーんで先生が魔族の魔法使えてるのさ
人類には扱えない高度な技術のはずだろ………」
「時間だけは無駄にあるからね。様々な魔族の動きを観察していたんだよ
まぁ、私も扱える魔法は限りがあるが……まだ私に勝てる想像はできる?」
「っ…ははやってやろうじゃん」
鏡に映し出された光景に市民は唖然とした表情で見つめていた
斬っては斬られ、斬られては斬って
血濡れになっても倒れる気配のない魔族とエルフの戦いに恐怖すら感じはじめていた。
''あの''イノセント ゼロが除け者にされ彼が自分の傷を癒すことで精一杯になっている
「おいおい…嘘だろ……」
誰かがそう呟く
鏡に映し出されたソレはエルフと魔族の胸元にそれぞれの杖が突き刺さった状態で、お互いが抱きしめ合うように地面に膝をついた
「やっぱり、相打ちになるか…」
「……」
「ボク、先生に人間のことを言われて不思議だったんだ
ボクには無い感情なんて見て理解するしかない…だから沢山の人間を殺した。貴方をもっと知りたくて……でも結局何も分からなかった
ねぇ、先生
なんであの時ボクを殺さなかったの」
塵となって消えた魔族
支えが無くなったエルフは既に息絶えていたのかそのまま地面に倒れた
汚れを知らなかったはずの純白な髪は所々が赤く染まっている命がけで扉を封じる魔法が解け、壁や天井、地面まで全てにおいて彼女がかけた魔法が解け彼女ごと瓦礫となって砕け落ちた
市民が絶望に支配される中、1人の天使(悪魔)が地上に降り立った
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ゴメン イノゼロ。君の出番作れなかったわ
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ぱちょ - 初コメ失礼します!誤字があったので指摘させていただきます。仲良しトリオ1の似ているが煮ているになっています…!このままだとカルパッチョと夢主が煮込まれてます…!w (5月4日 1時) (レス) @page31 id: b2625e26c6 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - 補足?にあった大昔女神として存在していたエルフのことですね、すいません私も紛らわしい言い方をしてしまって (4月24日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 青空餅名無し6306号さん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが堕ちる前とは何話くらいをさしてるのか教えて頂くことは出来ますか…?理解力なくてすみません:( ;´꒳`;) (4月24日 18時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - ヴァンデラーが堕ちる前?に戻ってみんなに会ってみたってできますか? (4月14日 0時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - こちらの作品とってもどハマりして一気に見切っちゃいました!個人的にはマドル兄弟との絡みが見たいです。 (4月9日 2時) (レス) @page22 id: 9ce086bdea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月22日 2時