道はどこまでも続く 2

67話 ページ17

ドットがマッシュを抱え扉から彼らが出ていくのを確認すると扉に 命がけで扉を閉じる魔法 と どんな攻撃にも耐える壁を作る魔法 を使い彼らを閉じ込める


｢おまたせ｣


右手に魔力を貯めてとある物を取り出す
それを目にしたフルーフは口角をあげたまま


｢本気じゃん先生｣


そう言って一筋の汗を流した


自分の身長の約1,5倍もある長い杖、ある人が見れば''槍''とも思えるその造形は気品に満ちていて圧を感じてしまう程


｢より良い未来に向かわせるために君は必要ないんだ
1度目は封印したけど2度目はないよ｣

｢言うようになったね先生
ボクが生きてた時は誰が生きようと、死のうと、殺されようと興味を示さなかったのにさぁ｣

｢私も少しは変わったってことだよ
無駄話は終わりだ。本気で行くよ｣


杖を彼らに向け魔力を溜めて一気に放出させる
うねりを伴ったゾルトラークは空中に逃げた2人を追いかけ壁や彼らの出した防御に辺り大きな爆発とともに散る
視界が弾けて悪くなっている間に光の矢を放ち防御を壊していく


｢この荒い戦い方変わってないな!!!!｣


フルーフの放った攻撃を新たに出した魔法で回避し追い討ちのように仕掛けていく
この長い年月の中で魔力は底を知らないほど増えている
ちょっとやそっとじゃ無くなることはない。荒っぽい戦いを続けていれば勝利は確実。だが……


｢ダークネス バスケット｣


黒い霧じょうのモノを吐き出され視界不良を伴った攻撃にゴリ押し戦法を封じられた



｢時間操作を使わないのは私を警戒してかな｣

｢そうだね。君は1度見た魔法は学習して自分のものにしてしまうだろう？
そうなると時間操作を使ってしまえば逆手に取られて終わってしまうからなぁ｣

｢そこまで気づいてるのか。脳がないかと思っていたけど…｣


なら強行突破として…左手を天に伸ばし魔力を凝縮させた後一気に解放し無差別に殺傷能力の高い攻撃を繰り出す
距離を詰めていたイノセント ゼロの体が真っ二つになるも予想済みだったのか即座に自分の体だけ時間を戻し繋げると私の方に手を伸ばす


｢無闇矢鱈に手を伸ばすものでは無いよ｣

｢!｣

68話→←66話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す