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66話 ページ16

「あ、その顔は予想ついてたんですね
もっと驚いて欲しかったんだけどなぁー」

「少し前に殺した魔族が私に触れて笑ってたから記憶を読み取って君を連れてくるのは分かってた」


全部お見通しじゃん。はぁ…と息を吐く彼は「まぁ、知ってたけど」と口角を上げる


「ちょっと老けました?」

「姿は変わってないよ」

「ボクが封印されて約1500年ですか。
あ、この世界も含めると6000年くらい?先生の魔法は本当に強力ですね
こんなに時が経っても氷は一ミリも溶けていなかったみたいですよ」

「……」


ペラペラと喋る彼をただ見つめる
後ろにいたドット達が誰なのか議論しているのが聞こえて説明しないわけにもいかず口を開く


「私の弟子だよ」

「え」

「でもそいつ魔族じゃ……」

「そう魔族で間違いないよ?先生の一番弟子であるこのボク フルーフは大魔族であり彼女の一番最初に育てた弟子。
そして唯一先生を殺せる存在だ」

「!」

「あ、でもボクが封印されてかなりの時間が経ってるんですっけ?
うーん殺れるかな?」


予告無しに撃たれた魔法を弾き飛ばそうとするも右肩に貫通し血が吹き出す
ボタボタと血が落ちる中でも目の前にいるフルーフを見つめていれば「うん。殺せる」と自身の手元を見て笑った


「殺ろうよ先生、今度は卑怯な手でやるのは禁止
お互いが本気で どちらかしか生き残ることの出来ない最初で最後の戦いを」

「…君達はマッシュを連れてここから逃げなさい」


イノセント ゼロの場所に向かったマッシュを魔法で連れ戻すと心臓部に穴が空いているのを見て固まる
…いや、思考を止めている暇は無い


「フィン!!!!」

「!?
は、はい!!」


フィンにマッシュを引き渡すと彼もマッシュの容態に気づいたのか顔を青くさせる


「君の魔法で回復させながらメリアドールという女性のところに連れていくんだ
私は''彼ら''を止めておく」

「彼ら…って……」


ドゴォッ!!!!
と壁の破壊される音が聞こえ目を向けると人とはかけ離れた姿に成っているイノセント ゼロの姿


「早く逃げるんだ」

「でもっ!ヴァンデラーさんが!!」

「時間が無い、あまり困らせないで
君たちがココに残っていても死ぬだけ。私は大丈夫だから」


私のローブを掴んでいたフィンの手をそっと離しライオとオーターを見る


「この子達を頼んだよ。全員死なないようにね」

「あぁ」

「……」

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ぱちょ - 初コメ失礼します!誤字があったので指摘させていただきます。仲良しトリオ1の似ているが煮ているになっています…!このままだとカルパッチョと夢主が煮込まれてます…!w (5月4日 1時) (レス) @page31 id: b2625e26c6 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - 補足?にあった大昔女神として存在していたエルフのことですね、すいません私も紛らわしい言い方をしてしまって (4月24日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 青空餅名無し6306号さん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが堕ちる前とは何話くらいをさしてるのか教えて頂くことは出来ますか…?理解力なくてすみません:( ;´꒳`;) (4月24日 18時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - ヴァンデラーが堕ちる前?に戻ってみんなに会ってみたってできますか? (4月14日 0時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - こちらの作品とってもどハマりして一気に見切っちゃいました!個人的にはマドル兄弟との絡みが見たいです。 (4月9日 2時) (レス) @page22 id: 9ce086bdea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月22日 2時

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