道はどこまでも続く 2

63話 ページ13

｢納得できない｣

｢まぁまぁ、ライオの言い分も理解ができない訳では無いでしょう？
彼は貴方の身を案じての結果です｣

｢分かってる 分かってるけど…
マッシュを迎えに行くのになんで私と君(カルド)は必要ないでしょ｣

｢いくら強いと言えど狙われている方を1人で行かせる訳には行きませんよ
この選択は妥当かと｣


彼の言葉に何も言い返せなくなり歩を早める
それを見てカルドの笑う声が聞こえたが無視を決め込んだ
マッシュに修行を叩き込んでいたという人物がいるメリアドール医院に向かうと入口では暴動、裏口はキメラによって破壊されその奥で眠るマッシュを男から守るレモンの姿があった


｢殺しは？｣

｢極力避けてほしいけど、あの状況じゃ戦闘不能に追い込むよりもレモンが死ぬほうが先だ｣

｢つまり殺っていいと｣


カルドが剣を抜き男の腕を切り落とすと感入れず胴体も真っ二つに切断する


｢全員助けようなんてそんな甘い世界どこにもありませんからね
選別は大事です｣


カルドの剣によって切られた男は燃えて殆ど灰となっていた そんな彼の横をとおりすぎ床に寝かされ何故か背中にぜんまいを刺されているマッシュを見下ろす


｢えっと…どういう状況かな｣

｢そうです!!ぜんまい回すの手伝ってください!!
私たちの力ではどうすることも出来なくて…!｣

｢そんなことだろうと思ってました僕たちがきたからにはもう大丈夫です｣

｢神覚者様なんて頼もしい…｣

｢さぁ、行きますよ!｣

｢｢｢ふんっ!!!!



…………動かねぇ｣｣｣

｢何漫才してるの｣


彼らが動かないぜんまいに困惑する中私はマッシュの体に触れて詳細を明らかにしていく
殆ど死体に近い状況でわすがな鼓動が聞こえる。限界を超えてまで修行をしたせいか体が追いついてこなかったんだろう


｢全く、無茶をするよね
彼に私の魔力注ぐから離れて｣

｢｢!?｣｣

｢それって…アレって事ですか??｣


数歩離れたカルドが口元を抑え私を見る
アレって何


｢彼に触れて注ぐだけだけど｣

｢イヤァァァァアァァァァァ!!!!
やめてください!マッシュ君の初めては全部私が欲しいんです!!｣


半狂乱になったレモンが腰に縋り付くがいちいち説明してる時間が惜しいと彼女をひっぺがし突き放す


｢我儘言わないのすぐに終わらせるから｣

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