61話 ページ11
｢っ……｣
｢分かった？｣
掴んでいた顔を離し扉を開く彼の顔はどこか辛そうにしていてネガティブ思考に陥ってるのが見て取れる
｢信用してないわけじゃないし君の力を軽く見てることもしてない
緊急の処置だと思ってくれ。君が安全ならその2つは作動しない｣
｢……分かってる｣
｢納得してないね……仕方ない、なら1つ条件を出すよ
このふたつを君が使わなかったら君の願いをひとつ叶える｣
不老不死でも、欲しい魔法でも地位も名誉も何でも叶えるよ
そう言うと彼の目が大きく開かれ私を見る''本当にできるのか？''と言いたげな目に私はふっと息を吐く
｢今まで私が出来なかったことがあった？｣
｢……約束だからな｣
｢あぁ、それじゃあ
またね｣
｢随分増えたね｣
｢……魔族だけが入れないような結界を貼ったのはお前か？｣
街の外、結界の奥で中に入れず右往左往していた魔族を上から見下ろす
何百と居る魔族は生まれたばかりから大魔族と呼ばれる年齢まで幅広い 人間と条約を結んだ結果討伐もされることなく増え続けた結果だろう
｢よくできた結界だ。人類にこれほどまでの技術をもった者がまだ居たとはな｣
｢時間が惜しいんだ早めに終わらせよう｣
｢随分と血の気の多い人類だな｣
＿＿＿＿その数分後
｢ヴァンデラーはどこに行ったんだ？捕虜に精神操作魔法を使ってほしいんだが｣
｢えっ…と彼女はただいま結界の外にいる魔族と交戦中だと……｣
｢あれを一人で相手しているのか!?
……よし、彼(捕虜)の口を割らせるのは俺たちでやろう!!
君は彼女を呼び戻すように｣
｢呼んだ？｣
ライオが指示を出した瞬間に聞こえた女性らしい高い声に室内にいた一同が臨戦態勢に入るがその人物をみて目を見開く
｢ヴァ ヴァンデラーさん!?魔族と交戦中じゃ……｣
｢あぁ、過半数を蹴散らしたら殆どが逃げ出してしまってね
全滅させても良かったのだけどまだやる事は多いから｣
｢彼らが来てまだ1時間と経っていないぞ!?｣
そもそもの魔力量が違う魔族と善戦し追い払うまで行った彼女にその場のほとんどが引くも彼女も常軌を逸した種族だったことを思い出し納得
ライオは彼女に頼もうと思っていた依頼を伝えるため口を開いた
｢捕虜を見つけたが当然口を割ろうとしないんだ
君の精神操作魔法で喋らせてほしい
刺身のはちみつがけを食べさせてみたが不味そうにしただけで話さなかった｣
｢逆になんでそれ食べて話すと思ったの｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱちょ - 初コメ失礼します！誤字があったので指摘させていただきます。仲良しトリオ1の似ているが煮ているになっています…！このままだとカルパッチョと夢主が煮込まれてます…！w (5月4日 1時) (
レス) @page31 id: b2625e26c6 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - 補足？にあった大昔女神として存在していたエルフのことですね、すいません私も紛らわしい言い方をしてしまって (4月24日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 青空餅名無し6306号さん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが堕ちる前とは何話くらいをさしてるのか教えて頂くことは出来ますか…？理解力なくてすみません:( ;´꒳`;) (4月24日 18時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - ヴァンデラーが堕ちる前？に戻ってみんなに会ってみたってできますか？ (4月14日 0時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - こちらの作品とってもどハマりして一気に見切っちゃいました！個人的にはマドル兄弟との絡みが見たいです。 (4月9日 2時) (レス) @page22 id: 9ce086bdea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水菜目
| 作成日時：2024年3月22日 2時
