検索窓
今日:126 hit、昨日:206 hit、合計:46,119 hit

52話 ページ2

地面に手を当て静かに文言を唱える


「記憶を読み取ったから知識としてはあったけど。出してくるか天の鎖____」


鎖特有のジャラリと重い音が聞こえ彼女を護るように出された鎖を相手がわ全員が警戒する。ゆっくりとした動作で指をさされたドゥウムが構えを取るも


「っ!」

「この鎖は何処からも出せるんだ
纏っている魔力も極微小、並の魔法使いなら感知は難しいほどにね」


ドゥウムが背後を見ると1本の鎖が地面に描かれた魔法陣から現れ自分の肩を貫通していた
致命傷にならないよう、だが確実に剣は振れないように腕の付け根を狙って鎖を貫通させたヴァンデラーはそのままドゥウムを鎖で巻き付ける


「解くのはいくら君でも無理だと思うよ
魔法は効かないし、単純な己の力でも破るのは難しい。神をも縛るモノだからね」

「少し余裕を出しすぎじゃないか?」


いつの間にか上空に飛んでいたイノセント ゼロは数分前の時間に戻そうとしていた
そう 戻すつもりでいたのだ


「なっ…魔法が………!?」


''使えない''そう言いかけたところでさっきまで地面にいたヴァンデラーの顔が一瞬で目の前に迫っている
驚きと喜び、少しの困惑と思考が続き反応出来ないでいると小さい両手で首を掴まれ

バチッ

体から力が抜け落ちていくイノセント ゼロを鎖が絡め取り衝撃を抑える
コレで戦闘不能は2/3 ものの数分で半数が使える状態ではなくなり魔族の男は静かに汗を流した


「おいおい…人間であるお前らが唯一の頼みだったのに何簡単に倒されてるんだよ」

「君は殺すつもりだよ 人類の敵だからね」

「ヤダヤダこの蛮族
君の弟子達が見たら泣いちゃうよ」

「……ジュドラジルム」


屋敷全体が震えるほどの轟音が鳴り響く
魔族はソレを魔法で避けつつ攻撃を仕掛けるも水の層で相殺される


「さっき見た(ドミナの)魔法をもう分析して自分のモノにしたのかよ…!」

「喋れる余裕あるの?」

「っ!?」

魔族が足を下ろしたタイミングを見計らって沼を作り出す
底なし沼にハマった魔族は軽く舌打ちしつつも抜け出すと魔力の糸を網目状に広げる


「バラバラになれ!」

「ゾルトラーク」


大きな魔力の差に糸が千切れ地面に落ちていくと床に大きな傷を残して消えていく
少し遠くにあったはずの大きな魔力もあと数分も到着する そんな時に魔族が両手をあげた

53話→←51話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
454人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぱちょ - 初コメ失礼します!誤字があったので指摘させていただきます。仲良しトリオ1の似ているが煮ているになっています…!このままだとカルパッチョと夢主が煮込まれてます…!w (5月4日 1時) (レス) @page31 id: b2625e26c6 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - 補足?にあった大昔女神として存在していたエルフのことですね、すいません私も紛らわしい言い方をしてしまって (4月24日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
水菜目(プロフ) - 青空餅名無し6306号さん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが堕ちる前とは何話くらいをさしてるのか教えて頂くことは出来ますか…?理解力なくてすみません:( ;´꒳`;) (4月24日 18時) (レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - ヴァンデラーが堕ちる前?に戻ってみんなに会ってみたってできますか? (4月14日 0時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - こちらの作品とってもどハマりして一気に見切っちゃいました!個人的にはマドル兄弟との絡みが見たいです。 (4月9日 2時) (レス) @page22 id: 9ce086bdea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月22日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。