道はどこまでも続く (ページ49)

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49話ページ49

｢おおおおおおおおおお邪魔まままままま｣

｢大丈夫だよ。鍵は集められた？｣

泣き出した彼、ドミナを慰めている途中で他生徒との戦闘を終わらせたマッシュが部屋に入ってきて私たちを見た瞬間震えていたが軽く状況を話すと落ち着いてくれた

｢箱は彼処にあるみたいだね。まだ誰も触れてないから杖を取っておいで
私は他の生徒達の安否確認に向かうよ｣

｢イェア｣

｢ドミナをよろしくね魔力切れで動けないから｣

｢待て、僕も……｣(置いて行かれた)

思っていたよりマッシュの外傷が酷い
きっとランス達も戦闘してどこかしらで倒れてるんだろうな
ドミナから離れマッシュが箱に触れたのを見届けて部屋を出る

｢……あーうん。面倒な人来るな
とりあえずマッシュに少し時間稼ぎをしてもらおう。私は彼らを治療してからの方がいい｣

息子大好きじゃん…
そう呟いたと当時に感じる彼とは違った魔力

｢前言撤回。急いだ方が良さそうだ｣

｢ドット生きてる？｣

｢ｺﾞﾎｯななんとか……｣

彼の背中に触れながら回復魔法をかけていると多少怪我はしているものの対戦していた相手校を連れてランス、マーガレットが部屋に戻ってくる

｢あとはアベルかな？
君達はココから動かないでね｣

アベルの魔力を感じて部屋に入ると想像より酷い怪我に少し驚く

｢アベル何があった｣

声をかけてみるも返事は無い
意識を失っている彼を回復させながら他の生徒がいる部屋に戻ると全体に結界を施していく

｢ちょっとやそっとじゃ壊れないようにしてるけど
内側の攻撃には弱いからあんまり暴れないようにね｣

｢へぇ〜便利な魔法だね｣

トンッと背中に軽く手が触れた
驚いて一瞬思考が止まった私を嘲笑うかのようにいつかの魔族がニコリと笑いながら

｢油断してたでしょ？
魔族は魔力を消さないって｣

｢…………ほんとに｣

厄介な相手だな