道はどこまでも続く (ページ46)

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46話ページ46

呟き程度だったせいか私の質問に返答はなく屋敷内に転送され彼らがどう動くか後ろで見ていたが嫌な気配を感じ彼らとは逆方向に歩を進める

人類で未だに謎がとかれていない魔法を呪いと称すことがある
その呪いの多くが魔族の武器
この屋敷を徘徊していたりするものが魔族であればかなり厄介

｢手を出さない…とは言ってないから許される行為だよね？｣

まぁ最悪ヴァルキス校の生徒と出くわしたら逃げるかな

と思ってた時期がありました。私にも

膨大な魔力を感じてその呪い(魔物)を倒して適当に開けた扉の先にヴァルキス校の生徒が居たとか知らない。
思わず開けていた扉をそのまま閉めると、扉越しに魔法を放ってきて防御魔法で防ぐ

｢(色々)びっくりした｣

｢人の顔を見て逃げるなんて酷いじゃないか
まぁこの僕に恐れをなすのは人間として仕方ないことなんだけど｣

｢やけに自信家だね｣

｢当たり前だろう？僕はイノセントゼロの実の息子なんだ
そこらの人間より弱いわけが無い｣

｢そう。じゃあその弱いものとわざわざ戦う必要ないでしょ
私も戦う意思はないからお互い｢バシャッ｣……｣

話を無理やり終わらせて廊下に戻ろうとしたが彼に魔法を向けられ弾くも逃がさないとばかりに水の檻に閉じ込められる

｢ただの弱い者なら僕もそうしたかもしれない
でも君はお父様が危険視した人物。君を殺せば僕はお父様に褒めてもらえる…!!｣

｢…仕方ない。少し相手をしようかな｣

｢ﾁｯ余裕そうにしやがって……!!｣

｢ウォーターズポンド｣

｢やっぱりすごいね。水がないところでもこんなに多くの水を出して戦えるなんて｣

大量の水をただぶっぱなしただけの攻撃を防御魔法で防ぐ
試しに小さく水を操る魔法を使ってみたがどうやら私でも扱えるらしい

｢なるほど｣

｢なにをコソコソしているんだい？
ウォータープリズン!｣

水の中に閉じ込められ少しでも動けば水が流動をはじめ中心へと戻されてしまう

｢便利な魔法だ…｣

一瞬で水を凍らせると同時に亀裂を入れて脱出する

｢ネフティーア｣

凍らせた水を分割させ彼に向けたが水の壁で彼に届かず散ってしまった

｢話にならないな。魔法が弱すぎる｣

随分と余裕そうに笑っている彼に深い息を吐いて地面に手をつける

｢どうしても逃がしてはくれなそうだし
仕方ない。少しやる気を出すしかないかな｣

消耗戦に持ち込むしか無さそうだ