道はどこまでも続く

45話 ページ45

｢俺が前、ランスが右、アベル先輩が左でお願いします｣

｢そして僕が上｣


最終試験当日 余裕をもって到着した試験会場でマッシュ達は何やら話し込んでいた


｢なんの話し合い？｣

｢思春期の男の子たちの話にレディは口を挟まないの｣


彼らがわちゃわちゃと隣で行っているのをただ眺めていると話し合いが終わったのかランスが私の隣に帰ってきてため息をつく


｢何の話？｣

｢見てればわかる｣


後ろに立っている2体の人形と何やら変な形を作るとマッシュが上に乗りマッシュを持ち上げた


｢…何コレ｣

｢騎馬戦知らないのか｣

｢騎馬戦は馬に乗るものじゃないの？｣

｢うーん。そうであってそうでないみたいな…？｣


そもそも馬に似てないね。
そういえばマッシュをゆっくり下ろし落ち込んだドットを見てなんか良くない発言をしてしまったんだな。と素直に謝る


｢いやっ!!ヴァンデラーちゃんは何も悪くないよ!!何千年前も昔を生きてたんだもんね!!｣

｢知識なくてごめん。もっと勉強する｣

｢コレは覚えなくてもいいことだ忘れろ｣


｢あ〜っともういいか？｣


そんな声が聞こえて顔を前に向けるといつの間にか来ていたヴァルキス校の人達
一言も喋らなかったアベルとマーガレットを見れば｢5分くらい前から来ていた｣とのこと。


｢ゴメン気付かなかった｣

｢だろうな!!
どんだけ話しかけたと思ってる!!｣

｢ゴメンて｣


彼は大きく咳払いすると私たちに煽るような発言をしてきたがそれで精神が乱れる訳でもなく彼の作戦は失敗に終わったようだ

ルールは簡単
屋敷に散りばめられているスターキーを5つ集め
そのスターキーで宝箱を開けるというもの
宝箱の中に始まりの杖が入っており、それを最初に手にしたものが今年の神覚者となるらしい


｢頑張ってね｣

｢やってやりますぞ｣


｢なお、屋敷には様々な呪いが仕掛けられていますのでご注意を!!｣

｢…呪い？｣

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