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41話 ページ41

「……やっぱり分かるか」

「貴方、意外と分かりやすいわよね
カルパッチョの自傷を止めたり、相手を保健室に運んだり。
ずっと見ていたから色々察したわ」

「隠していた訳じゃないけどコレがバレると人質にされたりするからあんまりバレたくないんだよね」


私自身がどんなに強くても後ろに居る誰かを守りながら戦うのに限界がある。それこそその誰かに傷一つ付けないというのは不可能
彼らより戦えるとはいえ戦闘自体あまり得意ではないからね


「戦闘に参加しろとは無理に言わないわ。相手は私じゃないもの
だから私たちを死なさないように行動してほしい」

「……分かった」


はぁー…と深く息を吐き彼らを見る
コチラとしても悪くない条件。駄々を捏ねたところでもうどうにもならないだろう落とし所はココかな


「例外がない限り戦闘には参加しない。
敵味方関係なく命の危険があれば助ける。
あとは傍観に務めるから」

「結構よ」

「いいのか?」

「及第点と言ったかしら
それに、私たちは死の恐怖から開放された。存分に戦えるわ」


頬を染めウットリとするマーガレットにアベルは「怖い」と少し思ったのか人形を強く抱き締めていたが私の方を見るとゆっくり近づいてきて


「ヴァンデラー」

「初めまして。レアンの寮長」

「ワースから君のことは少しながらも聞いている
僕の寮生が世話になってるね」

「人間は成長が早いから教えていて楽しいよ」

「そうか。最近彼もなにかと楽しそうに本を読み漁っているよ
この前なんて歩きながら読書していてね___」


殺伐としていた空気とは一変して共通の話題で思わぬ盛り上がりを見せる私とアベルにマーガレットは若干の寂しさを感じたのか


「春の雨ね…」


と詩人のような言葉を漏らしていた


「おーコホン。良いか?」


ウォールバーグの咳払いに全員が我に返る
そうだったココ校長室だ

「話も良い方向にまとまったようじゃし
そなた達の活躍期待しておるぞ」

「「かしこまりました」」

「程々に頑張ります」

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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

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