道はどこまでも続く (ページ40)

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40話ページ40

最終試験前日。私は1人校長室前に来ていた
ノックを3回鳴らすと扉が開き中に入る

その先にはレアンとオルカの寮長2人

｢あら、貴方も呼ばれたの？｣

｢君は確か…｣

｢あれ｣

お互いなぜ呼ばれたのか理由を知らずマーガレットとアベルは寮関係のことでは？と予想を立てていたらしいが私の登場にその説は消えてなくなったらしい

｢集まったか｣

奥の部屋から顔を出した現校長のウォールバーグに目線が集まる
集めた理由、それは''神覚者最終試験に参加してほしい''というもの
元々はイーストン含めた3校からそれぞれ優秀な神覚者候補を出して行うものらしいのだが異例が起きているとの事

｢そして、ヴァルキス魔学校にはイノセントゼロの息子が在学しているという話もある｣

｢｢!｣｣

｢この試験で奴らは再びマッシュバーンデットに危害を加えようとするじゃろう
それを食い止める役割も担っている｣

｢なるほどねぇ
だから神覚者であるアドラ寮長を覗いた私達(寮長)と学生の中でも群を抜いて戦闘に慣れている彼女を選んだと｣

マーガレットの言葉にウォールバーグも静かに頷く

｢楽しそうじゃない。請け負おうじゃないの｣

｢ふむ。そういう事なら｣

｢私は行かない方がいい気がするけど｣

｢あら、何故？｣

｢私が行くと平等でなくなってしまうからね2人でも充分補える。それに相手校は3人なんでしょ？
私達が出るとしたら6人。いくら相手がイノセントゼロの息子だったとしても分が悪すぎる｣

私の発言にマーガレットは｢確かに｣と言葉を漏らすも納得はしないらしい

｢彼の息子ともなれば力は神覚者と同等かそれ以上。
彼らは簡単になんの迷いもなく人を殺すわよ｣

｢…何が言いたいの？｣

｢貴方、死を見るのが嫌いでしょ｣