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39話 ページ39

「魔法数学は____が____で…
ここまでは理解したか?」

「えっと、ココが…」

「ココな?ココはもっと分かりやすく言うと____だから」

「なるほど」


あれ。私要らなくない?
目の前でワースがマッシュに勉強を教えている様子をみてヴァンデラーは1人手持ち沙汰になっていた
優秀なワースはマッシュにこれでもかと言うほど丁寧に教えている為ただ彼らの様子を眺める始末

彼らで勉強教えあってるし、暇だから私は違う魔法でも覚えようかな。
そう思い席を立とうとしたところで2人が勢いよくヴァンデラーを見上げ彼女が驚いていると


「おい何処行くんだ」

「え?本探しに」

「あばばばばばば」

「何…?」

「お前が俺らを置いて部屋に戻ると思ったんだよ
帰ってくるなら別にいい」


教科書に目線を戻したワースとまだ何か言いたげだったマッシュ
少し待ってみたものの何も言わない彼にまぁいっか。と本を探しに彼らから離れた




マッシュが言いたかったこと。それは____


「これだけ教えて赤点とるわけないよな?」

「あんまりババアに迷惑かけんな」

「意識飛ばしてる暇ねぇぞ」

「というか毎度戦闘中に割り込んでくんな。危ねぇだろ」


ヴァンデラーに聞こえない程度の音量で囁かれる脅し(と注意)だった。
怖い。果てしなく怖い
赤点回避しないと…死ぬ
マッシュの脳内を占領したのは少しの知識と大きな恐怖
それでもこれだけ丁寧に教えてもらって退学でしたは顔向けできない。というか朝日も拝めない
退学を免れる為にさまざまな理由はあるものの努力し続けた結果


「回避しました」

「おめでとうよく頑張ったね。今回は休憩の合間に来てくれたんだ」


いつもそうだと嬉しいんだけど
そう笑うヴァンデラーに「申し訳ないです」と頭を下げるマッシュ
その下げられた頭を優しく撫でつつ、木陰で休んでいたワースにお礼を言うよう背中を押した


「あの、ワース君」

「なんだ」

「赤点回避しました」

「聞こえてたよ 良かったな」

「勉強教えてくれてありがとうございました」


直角90° こんなに綺麗なお辞儀は見たことないくらい見事な姿
ワースはゆっくり立ち上がるといつもヴァンデラーが撫でているような手つきでマッシュの頭を触り


「次も頑張れよ
また教えてやらねぇこともない」

「!
つつつつつつつつつつ次………?」

「コラコラ、次のこと考えさせないの」

「嘘だろお前……」

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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

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