道はどこまでも続く (ページ38)

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38話ページ38

｢勉強オシエテクダサイ｣

｢バルグラント｣

｢うおっ!!?｣

日常になりつつあるワースと修行を行っているとどこからとも無く現れたマッシュ
戦闘中にも関わらずいそいそと寄ってきたマッシュは頭を下げながらそんなことを言ってきて、思わず大地を操る魔法使ったのは本当に申し訳ない。でも避けれたから成長したね
ワースの成長を感じつつ隣で捨てられた犬のような顔をしているマッシュの額を触り

｢熱だした？｣

｢いや…僕本気｣

｢………ワース、私のほほ抓って｣

｢任せろ取れるくらい引っ張ってやるよ｣

さっきの攻撃のせいか若干怒っているワースは私の頬を強く引っ張る
それこそ有言実行しそうなくらいに

｢いぃたい痛い痛い痛い!!ゴメンて!!｣

｢急な感情変化で魔法使うなって教えただろ｣

｢はい……｣

｢あれ、どっちが先生なんだっけ？｣

数分間説教されたものワースは｢で｣とマッシュに目を向ける

｢コイツに勉強教えてほしいんだろ？
俺は部屋に戻るぞ｣

｢ちょっとワース待って｣

｢あ？｣

｢マッシュ、すごい馬鹿なんだよ｣

(ガーン)

｢だから？｣

｢私だけじゃ無理｣

知らねぇよ。とばかりに顔を歪めたワースだったが彼のローブを掴み｢お願い｣を連呼していれば諦めたように息を吐いた

｢分かったから服伸びる離せ｣

｢逃げようとしたら拘束魔法つかうからね｣

｢脅し文句にしては十分すぎるだろその発言
で、お前の発言で死にかけてる奴が1名いるんだが？｣

指さした方を見ればマッシュが地面に伏せて｢馬鹿って言われた…あああああああ｣と地震でも起こしそうなほど震えている
ゴメン。本当にゴメン