36話 ページ36
神覚者との対談もそこそこ(2日間ほど)に学校に返され平穏な生活が戻るかと思えば現実はそう甘くなかったらしい
「あ!ウワサのエルフだぞ」
「クソ顔見えねぇ……」
「本当に耳が尖ってたらしいな」
「うるさい……」
「目立つことした君が悪いよ」
廊下を歩いても、授業を受けても、食堂でご飯を食べている時も
何処にいても向けられる目に嫌気がさしカルパッチョの服とローブの間に挟まる
「邪魔、歩きずらい」
「視線がうるさいんだよね」
「確かにそれはそう」
カルパッチョが生徒たちに目線を向けたのか小さな悲鳴が聞こえると共に人の気配が薄れていく
彼に巻きついていた腕を解かれ「自分で歩け」と服を引っ張られ横に戻されてしまい渋々ながらも歩きだすと彼が「そうだ」と何かを思い出したように私を見た
「今度の休み、着いてきてほしいところがあるんだけど」
「休み?いいよ」
実験の付き添いかな?とあらかた予想を立て汚れてもいい服で集合場所に向かったが____
「あれ、オシャレしてる」
「ただの私服だけど」
「そんな服着て実験するの?」
「実験?今日はする予定ないよ」
??????????
お互いが首を傾げ合う謎空間
カルパッチョは少し考えた末に「あ」と思い出したかのように
「行き先伝えてなかった
今日は杖屋に行くんだ」
「1人でも行けるのに?」
「だって君杖持ってないじゃん」
この機会に買いなよ
そう言った彼の言葉に自分の手元を見る。言われてみればこの世界で''杖'' を出したことなかったな
「まぁ、見てみるだけでもいいか」
「そ じゃあ行こう」
連れてこられた杖屋は私の記憶している場所とは違い何万、何億とありそうな杖が全体的に飾られていて少し呆気に取られる
店主との会話もそこそこにカルパッチョは中央に描かれている魔法陣の前に立つと左手を前に伸ばした
「何してるの?」
「魔力が適した杖を呼び寄せるからね
こうして選んでるんだ」
「へぇ〜」
彼の元に来た1本の杖手を取り観察するように見回している彼を私も見ていると店主に「良かったら貴方も」と魔法陣の前に立たされた
まぁ、気になりはするからやってみようかな
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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時