4話 ページ4
マッシュはネグロの落とした杖を拾うと目の前の男にぶん投げた
彼は防御魔法を展開したものの物理には作用しなかったらしく彼の左頬を掠め壁に刺さる
……魔法の杖そうやって使うのか。初めて見た
「っ!!誰かコイツを!!」
「ぶ、ブラットさぁん……助けてぇ」
弱々しい声に男は青筋を立てて後ろにいた警備2人の姿を見る
既に拘束魔法て縛られている彼らは情けない声を上げていて彼がこちらに杖を向ける前にその杖を弾いて落とした
「…………取引だキノコ頭!」
勝てないと悟ったのか少し考える仕草をした後彼は目の前にいるマッシュを睨みつけ
「俺の頼みを聞いてくれりゃテメェらもジジイも見逃してやる
宗教色の強いこの国じゃ年に一度最も優秀な学生を神に選ばれし者として崇める''神覚者''ってもんがある
それに選ばれろ魔法学校へ行ってな
簡単な話ソレに選ばれれば神が認めたって事だ。つまり世間がお前を認める
オレはそれに付属する金品や権利を貰えればいい。勿論援助はする」
彼の提案に私はチラリとマッシュを見る
彼も自分がどう言う存在なのか知らないことは無いだろう
ネグロと平和な暮らしに戻るためには彼の提案は茨の道だとしてもたどり着きたいもの
彼がどう出るか……
「のった」
「あれ?案外アッサリ」
もっと考えるかと思っていたんだけどな
楽観的なのか、そもそも何も考えていないのか……どっちもか
「魔法が使えなくても気持ちは人一倍だし
僕の隣にはヴァンも居るからね」
………………ん?
「私も行くの?」
「え」
「ごめんなさいてっきり私には関係ない話だと……
いや、でも……そうね。この時代の魔法には興味がある
私も行くよ魔法学校」
私の言葉にマッシュはホッと息をついて頭を下げてきた
その頭を優しく撫で警備の彼に目を向けた
「私とマッシュの編入手続きお願いしますね」
オマケ
「え゛お前エルフか!!?」
「まぁ」
数回訪れたブラットはようやくヴァンデラーの正体に気づいて驚きの声を上げた
マジマジと見るブラットを完全に無視して紅茶を楽しむヴァンデラー
「本当に耳尖ってるんだな……羽は生えてないのか?」
「妖精じゃないんだから」
「なるほど……ハッ
お前何歳なんだよ!
ことによっちゃ魔法学校行けないだろ!」
「ちゃんとした自分の年齢なんて覚えてないよ……」
「見た目若いから問題ないじゃろ」
「……それもそうかァ」
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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時