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26話 ページ26

出口までアドラの人間を連れていき救護班に任せているとマッシュとカルパッチョが何やら言い合いに発展していた
彼らの睨み合いを遠くから見つめていれば司会人に一喝され次の試験の説明が始まる

次の試験はチーム戦であり3チームに分割、1人づつ持たされた水晶を割るというもの
ローブの色が変わり私と同じローブを来ているのはカルパッチョとアドラの人。水晶も渡されたところで即試験が開始となり再び転送されることとなった


「チーム戦なのに転送位置はバラバラなの?
不安しかない……」


先のことを考えると頭が酷く痛む
一刻も早くカルパッチョと合流せねばと歩き出したところで背後から声をかけられ振り返る


「仲間なら一緒に行動するべきだ」

「そうだね。私も同じ考えだよえっと、」

「アオリオ モレスだ」

「アオリオ」

「呼び捨て…まぁいいか」


もう1人も探しに行くぞ。と歩き出した彼の後ろについた瞬間彼とは違う魔力を感じて彼を守るように防御魔法を出す。大きい破裂音に彼が固まる中私はアオリオを背に隠すように前に立った


「やっぱり私の見立て通り強いわね
お手合わせ願えるかしら?」

「いいけど手短に終わらせよう」






「サウンズ」

「ドラガーテ」


あちこちで鳴り響く破裂音
背後のアオリオを守りながらの戦闘は集中力を削られると分かっているのかマーガレットもアオリオを集中的に狙っている


「クソっ!」

「動かないで」

「!」

「変な横槍を入れられる方が迷惑だよ」


杖を取りだしたアオリオを止めて進まない攻防戦にどうしたものか…と考えていれば視えた景色に焦りがでる
それを見逃すほどマーガレットも優しくは無い


「集中が途切れたわね?
サラウンド オーケストラ」

「______」

「……はっ」


ピキピキ
空気の凍る音が聞こえる
焦ったとはいえ思わず出した魔法は空間を一瞬にして凍らせるモノでマーガレットやアオリオは身体が凍ってしまったのか動けなくなっていた


「……ゴメン、やりすぎた」


声を出そうと息を吸えば肺が凍るほど下げられた気温で話すことは出来ず私の声が空間を漂う
ゆっくりと温度が上がる魔法をかけ、とある場所に向かうため歩き出そうとしたところでアオリオの服にこの試験では大事な物を突っ込んだ


「今から急ぐので。コレ多分割れちゃうからあげる」


水晶をアオリオに(半ば無理やり)渡し空間転移魔法を使って即座に姿を消した
その後の空気が地獄になったことなど私は知らない

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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

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