25話 ページ25
『な、なんということでしょう!!!!開始数分にして死霊一体の動きを完全に封じたー!!?』
「アイツ1年だよな……あの魔法固有か?」
「いや、でもなんか魔法ぶっぱなしてなかったか?
効いてなかったけど死霊吹き飛ばされてたぞ……?」
「いつもカルパッチョ ローヤンの近くにいるフード女だよな」
「強ぇぇぇぇ」
「ふんっ」
「なんで貴方が得意気な顔をするんですワース」
ラフレの鏡によって映し出されている人物を見つめるレアンの御一行
その中でもワースは腕を組み「まぁアイツならできるだろうな」と余裕そうに笑っていた
「アイツがあんなのに負けるかよ
アレに負けてたらそもそも俺は魔法をアイツに教わらねぇ」
「あぁ、やっぱり彼女と関係持ってましたか
たまに話しているところをみかけるとは思いましたが……」
「彼女、1年生なんだよね?何処かの貴族とかだったりするのかい?」
アベルの質問にワースは「貴族なんてモンじゃない」と笑う
「アイツはとんでもねぇ血筋だ
この世界では唯一の…………いや、コレは俺の口からは言えない」
「……そうか。なら今度彼女に聞いてみるとしよう」
鏡に視線を戻すとその先には最速で鍵を手に入れたヴァンデラーの姿が映し出されていた
「……彼、暴れてないといいけど
うーん、見つけに行くかぁ」
『おおっーと!!ヴァンデラー選手鍵を手に入れたにもかかわらず出口に向かわず反対方向に進み始めた!!?』
キョロキョロと周りを確認しながら歩くこと数分
ザクッと肉が切れる音と共に視界の奥で行われていた光景に頭を抱えた
「少しは限度を覚えようねそれ以上はダメだよ」
「……また邪魔をするんだ」
腕に刺していた刃物を抜き取り私の方を見るカルパッチョ
その後ろで意識をなくしたのか相手が地面に伏せた
「戦いをするなとは言わない。でも必要以上に痛めつける必要はない」
「僕に指図するな」
「今日は一段とピリついてるけど何かあった?」
私の言葉に返事をせず興醒めとばかりに出口の方へ歩き出したカルパッチョを見て息を吐くと地面に伏せた彼に目線を戻す
ヒューヒューと呼吸が浅い。何ヶ所も刺されたせいで血が足りないのと体が動くと痛みを感じるのだろう
「……仕方ない」
応急処置ではあるが回復魔法は私も多少使える
男を浮かせると同時に回復魔法をかけながら少し先を歩くカルパッチョの後を追いかけた
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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時