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22話 ページ22

「薄暗いね」

「雨なんて何日も降ってねぇのに地面がぬかるんで歩きづれぇ」

「怖い怖い怖い怖い……」

「キャー!!足元滑って転びっ!!!!!!」


ドサッ…


「大丈夫?」

「あ、ありがとうございます…流石未来の旦那様♡」

「違います」


「「「…………」」」


騒がしい
カルパッチョの方をチラリと確認すると彼も同じ心境なのか眉間にシワが若干よっている
唯一静かな青髪君、ランスだが彼は私たちを警戒して話さないのか、普段からあまり話さないのかよく分からないし。なんかずっと睨まれてるし……

2人で入った方がまだ楽だったかもしれない
そう思っているとカルパッチョがなにか見つけたのか進んでいた道から突然逸れた
彼の突発的な行動に驚くアドラの人間と無視して進む私を交互に見たあと誰かが私のローブを引っ張った


「おい!アイツどっかに行っちまったって!!追いかけなくていいのかよ!!」

「後で追いついてくるだろうし、あまり遠くには行かないから大丈夫だよ」

「扱いが放し飼いしてる犬」


気になったものを採りに行っただけでしょ?
と首を傾げれば理解できないとでも言いたげな顔をする
魔物が居るとは言ったがまだ脅威となるほどの魔力は感じないしなぁ…


「………………あ」

「「「?」」」

「頭下げてないと首無くなるよ」


私の言葉に全員が勢いよくその場にしゃがみこむ。飛んでいた魔獣が狙いを定め降下してきたところで魔法をぶっぱなし殺した


「反射神経は悪くないのか」

「すげぇ……」

「一撃…」

「怖かった、怖かった……!!」


唖然とする者、震えてお互いに抱きしめ合う者とそれぞれの反応をしている中、採取が終わったのか満足そうに帰ってきたカルパッチョはこの光景を見て不思議そうに首を傾げていた


「何かあったの?」

「特に何も」

「そ、それじゃ先に進もう」


カルパッチョの言葉に頷き進もうとしたところで体が少し重くなったのに気づき目線を下に落とす
さっきまでフィンと抱き合っていたはずのレモンが私の腰に抱きついていた


「えっと……何かな」

「私はあなたのローブです!!!!」

「なにしてんの早く行くよ」


抱きついていたレモンを慈悲なく私から剥いだカルパッチョは私の腕を掴んだままズンズンと進み出した


「君が魔獣倒してくれないと楽に採取出来ない」

(掴んでる腕を離してくれたらもっと反応しやすくなれるんだけどなぁ)

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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

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