検索窓
今日:63 hit、昨日:390 hit、合計:154,681 hit

16話 ページ16

「どうしようヴァン、僕死ぬかもしれない助けて」

「…………とりあえず窓から突然女性の部屋に入るのはやめようね
同室の子怯えてるから」


はわわわわわ……と声を出し半泣き状態の女の子に90度の謝罪をした後私を抱えて再度窓から飛び降りるマッシュ
連れていけばいいってことじゃないかなと頭を抱えたがまぁいいか。と考えることを諦める


早朝、人もいない広場にたどり着きゆっくりとベンチに降ろされた私は目の前にしゃがみ込んだままのマッシュの頭を撫でながら何があったか事の顛末を話し始めた

数日前にレアン寮の騒動はマッシュやその友人達が起こしたものであり、その時にマッシュが魔法が使えないことがバレてしまったのだという
今はなんとか(?)誤魔化しているもののだんだん苦しくなってきていてどうにからないかと私を頼ってきたと
「簡単に使える魔法とかない?」

「うーん……まず魔力がないからなぁ」


どうしたものか…と思考を巡らせていれば梟が手紙を持って飛んで来きて内容を読むと


「…………………………あ」

「え」














「マッシュ、大丈夫かな」

「おい!今絶対余計なこと考えてんだろ!!!!!!!!」


防御魔法を出しているワースに無数のゾルトラークを撃ち込む中思わず出た言葉にワースはブチ切れていた
喋る余裕があるなら。と少し軌道を変えて攻撃すれば対応できなかったのか数メートル吹っ飛ばされ倒れてしまうワースにゆっくり近づき


「大丈夫?」

「大丈夫に見えたら眼科いけよババア…」

「大丈夫そうだね。もう一発いっとく?」

「すみませんでした」


彼の謝罪を受け入れ数分の休憩を挟もうと提案し木陰に移動


「線で魔力量が分かってしまうなら魔力制御はあまり意味が無い
ゾルトラークもほとんど形になってきたし、あとはもう少し防御魔法が使えるようになったら別の魔法を教えるよ」

「まさか、こんな魔法(ゾルトラーク)が一般攻撃魔法とはな」


ふぅ…と息を吐きながらネクタイを緩めているワースをじっと見つめながら「私が来た時代のもう100年前はまた違うやつが一般魔法だったんだけどね」と話すと「時間軸が狂いそうだ」とうんざり気に舌を出した


「……ヴァンデラーは神の時代から生きてんのか?」

「神の時代だと思ってないけどまぁ歴史を見るとそうなるね」

「バケモノか」

「エルフだよ
まぁ4000年時代を飛び越えてるんだけどね」

「全部謎に包まれてるその前の時代生きてんの普通に怖ぇーよ」

17話→←15話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (137 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
319人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。