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15話 ページ15

ワースside
(序盤ほとんど文章)

ヴァンデラーを見つけたの本当に偶然だった
オルカの1年共と廊下ですれ違う時に背後に感じた大きな存在。思わず振り返ればそこにはフードを被ったソイツから目が離せなくなった

そしてアイツが今話に上がっているオルカ寮で強い1年と噂の人物だと知ると俺の中で腑に落ちたモノと言い表せないほどの恐怖がまとわりついて離れなくて
この恐怖の原因が知りたいと数日女の同行をチェックし、図書館に入ったのを好機に迫ると言葉を失う出来事に遭遇


彼女だけ全ての色を失ったかのようで、まるで人間とは思えない容姿に言葉を無くした
肌の色も、瞳も、髪も。全て白く線が細い このまま消えてしまいそうな儚い雰囲気に何も言えないでいれば目に入った耳に何度目か分からない思考停止


何度も本で読み、おとぎ話にも出てくる''エルフ''と似た容姿
ゴクリと耳に手を伸ばし少し触ってみるとほんのりと温かみを感じ彼女は嫌そうにその手を払った
本物……か


彼女のことがもっと知りたいと半脅しで部屋に連れてくると諦めたように全てを話しはじめ、それが現実で起こっていることなのかと頭を抱える
古代の魔法すげぇ…………


「帰れる方法もまだ見つかってないし
この世界の魔法を知り尽くしてないからね。暫くここに居るよ」


好都合だと思った。
もっと強く、価値のある人間になれるとそう思った瞬間口から出たのは弟子入りだった
古代の魔法は改名されてるものが少なければ使用出来る魔法も数少なく強力なものばかり
1つでも知っておいて損はない


「これで価値のある人間に……」


何とか師弟関係が結べ、安堵した瞬間に出た言葉
ハッとしたが彼女には聞こえなかったのか反応は無い
フード越しに感じる視線から逃げるように窓に目を向ければ既に日が沈みかけ、空が黒に染まってきている


「とりあえず今日は帰るよ。訓練は明日から行うから
君も今日は早く寝るんだよ」


入れた紅茶を飲み干した彼女は席を立つと扉の方に向かい出ていく前に俺を見ると


「私は君が価値の無い人間には見えないよ
誰に言われたのか知らないけど、万人受けなんてあまり考えなくていい

自分の好きなように生きなさい」


バタンと閉じられた扉を数秒見つめる
深く吸った息をゆっくり吐き頭を抱えた


「聞こえてんじゃねぇか……くそババア…………」

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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

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