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11話 ページ11

「今回はチームを組んで魔法薬を作ってもらいます」

「来い、ヴァンデラー」


「今日の授業では2人1組になって魔法史の中にある謎を調べて」

「ヴァンデラー」


「2人で魔術訓練を____」

「……」



「君、私の事好きだね」


背後に立った彼に目を向けることなくそう呟くと彼は肯定も否定もせず隣に座った
入学してすぐの頃に起こした戦闘以来、カルパッチョは誰かと組む授業になると私と組みたがる。最近では周りもカルパッチョと私が組むというのを理解しているのか誘ってくる子はすっかり消えて少し寂しい

誰でもいいのはいいのだが、彼は優秀で私が居なくてもなんでもヒョイヒョイやり終えてしまって暇を持て余す
今回は''惚れ薬''を作る授業で彼は真顔で調合しては私がかき混ぜている鍋にポイポイと投げ入れている


「……ヴァンデラーは雑魚と違うだろ」

「雑魚じゃない……ねぇ?
私がここで魔力量増やしたら失敗するけどやる?」

「刺されたいの?」

「共有してもいいならやりなよ」


そこまで言うと静かになったカルパッチョに思わず笑ってしまう


「冗談だよ
真に受けないで」


クスクスと笑っていればカルパッチョは居所が悪くなったのかブスッとした表情で椅子に座ってしまう。謝罪の意味を込めて頭を撫でれば数秒呆気に取られていたが手を払われてしまった為撫でるのをやめて鍋の方に戻った


「大きい猫みたい」

「なにそれ馬鹿にしてる?」

「一応褒めてる」




「ヴァンデラーはマッシュって言う人物知ってる?」


そうそうに惚れ薬も作り終え手持ち沙汰になったカルパッチョの口から出たのは馴染みある名前
知ってる。と答えれば聞いてきたはずなのに興味無いように「ふーん」と返されてしまった


「マッシュのこと気になるの?」

「別に
最近よく聞く名前だからどんなやつなのかと思っただけ
ヴァンデラーが知ってるなら僕が知る必要ないと思って」

「……なんで私が知ってるとカルパッチョが知らなくていいみたいなことになってるか分からないけれど
まぁいいか」


空は快晴、今日はこのまま何も起きなければいいと願ったはず……なのに


「カルパッチョ、ストップ
それ以上刺したら死んじゃう」


何故私達の前には倒れているレアン寮の人々がいるのでしょうか

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ありもぎ - 大好きですッッッ (3月21日 18時) (レス) @page50 id: 5a5aa31b6c (このIDを非表示/違反報告)
pjzfypgcgm(プロフ) - めっちゃおもしろいのに更新も早いなんてさいこー!!神!! (3月20日 22時) (レス) @page50 id: 898c7a0812 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 良い作品!めっちゃ面白い! (3月16日 9時) (レス) @page35 id: 3801cff032 (このIDを非表示/違反報告)
青空餅名無し6306号(プロフ) - この作品大好きです‼︎投稿頑張ってください‼︎ (3月13日 18時) (レス) id: e874f646c6 (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ(プロフ) - 好み♡ (3月10日 21時) (レス) @page23 id: 5f8f8b1a53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水菜目 | 作成日時:2024年3月7日 14時

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