10話 ページ10
｢そう？私には世迷言にしか聞こえないのだけど｣
さっきまで楽しそうに話していたはずの紗代の表情が抜け落ちたかのように無に変わる
｢まだ彼と出会ったのは2日程度、それで決めるのは如何なものかしら。
運命なんてものが本当にあるのならもう少し周りも分かりやすくナニカが起こればいいのにね｣
｢………服、ありがとうございます
お姉様にはもうこの話はいたしませんわ｣
ﾋﾟｼｬﾝｯと高い音と共に閉められた扉をじっと見つめる
気配が消えたのを確認して着物の形が崩れることなど気にせず仰向けに倒れた
｢あーあ、祓えると思ったんだけどなぁ
流石に出してこないか｣
割と強めに小突いたつもりなんだけどなぁ〜
深く息を吐いてそのままボーッとしていると1人の使用人が片目の男が会いたがってると伝言を伝えに来た
｢分かった
見つからない場所に待機するよう伝えて｣
体を起こし着崩れを直すと彼が待つ方へと歩みを進めた
｢それで、なんの用でしょう｣
｢なぁに、ちょっとした取引じゃよ｣
そう言って彼が取りだしたのは��
なんだ？と首を傾げる
｢お主ら呪術師は報酬なしでは動かぬだろう？
コレは天狗の酒じゃ、ワシらに協力するならやろう｣
｢…………｣
｢なんじゃ要らぬのか？｣
｢…ふふ、いいや？
何処ぞの馬鹿共よりは物事がちゃんとわかっていると思ってね
君達と話している方がよっぽどやりやすい
いいよ、協力する。
でもそれは水木さんと分けなよ、彼きっと喜ぶ｣
今の私は気分がいいから無償で引き受けてあげる
と彼を見上げる
酒は昔から好きだ。肝臓がダメになるくらい飲んだ
硝子と夏油にキツく叱られてからは飲むのをやめたけど。
今でも飲もうとするとあの2人の顔がちらついて長く飲めない
…でも一杯、一口でもいいから欲しいかも………!
そう思った瞬間私の手元から�海�消えて彼の腕の中へと酒が移動する
｢そうか。では水木と飲むとしようかの
用があればまた呼ぶ、じゃあな｣
｢はい…おやすみなさい……｣
お酒飲みたかったァ…
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あべの(プロフ) - そして、この後の囲われた日常が気になるのは自分だけなんでしょうか？ (12月25日 15時) (
レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
あべの(プロフ) - 1から3まで並べると尊くて泣きます。 (12月25日 15時) (レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
箔月(プロフ) - えー、全て神でした (12月25日 11時) (レス) @page25 id: 26079ce184 (このIDを非表示/違反報告)
rune16(プロフ) - 第一特典はと合わせたい神絵でした。遅くなりましたが、コメント失礼しますwww私は第一特典もらってないので是非とも並べたい。いや、並べないといけない第三特典だったとお伝えします！ (12月25日 11時) (レス) @page25 id: c9d7379dbf (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - 天才すぎます!! (12月23日 21時) (レス) @page19 id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2023年12月11日 2時
